2020年から2021年にかけて起こったリモートワークへの移行は、世界中の社員のワークプレイス・エクスペリエンスに劇的な影響を与えています。これに対応するために、人事・IT部門は、エクスペリエンスを強化し、合理化することを目的としたハイブリッド・ワークフォース・ソリューションを導入しています。 人事・IT部門がこれらのソリューションを利用してより良いデジタルワークプレイスを設計する方法を検討する前に、テクノロジーが社員のパフォーマンスにどのような影響を与えているのかを正確に把握しておきましょう。 テクノロジーがエクスペリエンスに与える影響 多くの企業はソフトウェアを二次的な問題と考えているかもしれませんが、調査によると、ソフトウェアは以下のような社員の主要な指標に影響を及ぼしていることがわかっています。 社員エンゲージメント 社員の生産性 社員の定着率 仕事の満足度 テクノロジーが社員の体験において重要な役割を果たすのには、いくつかの理由があります。 テクノロジーが劣っていると、日常業務の遂行が困難になり、ソフトウェアに関連したフラストレーション、非効率性、ミスコミュニケーションが発生する可能性があります。また、社員は自動化が進んでいることを認識しており、大半の社員は職場に導入される新しいデジタルツールを常に把握しておきたいと考えています。 職場におけるテクノロジーの役割を示す最も印象的な統計は、Workfront社が2021年に実施した調査によるものでしょう。 COVID-19がデジタルワークをどのように変化させたかに焦点を当てた彼らの調査では、次のようなことが判明しました。 32%の社員が、勤務先のテクノロジーが良い仕事をする上での障害と考え、仕事を辞めたことがある 米国の社員の49%が、仕事で使うテクノロジーに不満を感じるようになったら、現在の仕事を辞める可能性が高いと答えた より多くのデジタルツールを利用する社員は、共同作業や最高の仕事をするためにデジタルテクノロジーが「非常に重要」であると答えている 社員は、新しいアイデアを生み出し、創造性や革新性を育むために、より多くのテクノロジーを利用している 2020年初頭に行われた前回の調査と比較して、企業の古いテクノロジーが原因で仕事を断るケースが増えた 企業のテクノロジーは、その組織が質の高い仕事や労働力にどれだけ関心を持っているかを社員に伝えます。企業がテクノロジーに大きな関心を寄せているということは、その企業が社員やビジネスそのものにも同様の姿勢で取り組んでいることを意味します。 上記のデータは、過去1年間に起こったテクノロジーに対する社員の意識の大きな変化を示しています。これは、人々がリモートワークによって提供される自由と自律性を好むことを示しているだけでなく、社員が時代遅れの技術や職場環境には我慢ができないことを示しています。 社員のパフォーマンスと生産性を最大化するためには、テクノロジーとワークフォースエクスペリエンスの両方を近代化することが重要です。 ハイブリッド・ワークフォース・ソリューションが社員のパフォーマンスを向上させる ワークプレイスのデジタル化にはさまざまな方法がありますが、最も効果的な方法の一つは、社員の体験から外に向かって働きかけることです。現在と未来の仕事はハイブリッドであるため、チームがどこで仕事をしていても、一貫したデジタル体験を生み出すデジタルエコシステムを構築することが重要です。 ここでは、ハイブリッドでデジタルファーストなワークプレイスをデザインする際に留意すべきいくつかのヒントをご紹介します。 IT部門と人事部門が協力してデジタル導入計画を策定する 何よりもまず、IT部門と人事部門が戦略的なパートナーシップを結ぶことが重要です。 人事部は社員とコミュニケーションをとり、社員の経験を分析し、ワークプレイスを再設計する部門です。一方、IT部門は、予算策定からソフトウェアの導入、メンテナンスまで、ワークプレイスのデジタル化の技術的な側面を担当します。 この両者が一緒になってエクスペリエンスをデザインすることで、オンサイトとオフサイトの両方の社員に一貫した体験を提供できることが理想です。 社員の日常的なデジタル体験とニーズを知る 人事部は社員と密接に連携し、特にデジタルテクノロジーに関連する社員の視点を理解する必要があります。 社員のニーズを把握するためには、アンケート、技術受容モデルアンケート、上司からのフィードバック、ソフトウェアのインタラクションデータ、その他の関連するデータソースを使用します。これらの情報は、人事担当者やIT管理者が、適切なソフトウェアを導入したり、適切なトレーニングを提供したり、オンボーディングを効率化したりするのに役立ちます。 最終的には、マネージャーが社員の満足度を最大化し、最高のパフォーマンスを発揮できるような職場を設計するのに役立ちます。   社員のライフサイクルの各段階を分析し、対応する   社員のライフサイクルは、採用とオンボーディングに始まり、エンゲージメントとパフォーマンスの向上に続き、オフボーディングで終わります。 テクノロジーは、このライフサイクルの各段階で役割を果たすため、各段階を最適化するツールを採用することが重要です。 オンボーディング・ソフトウェアは、入社初期の段階で使用することで、新入社員のデジタルエクスペリエンスを簡素化し、トレーニングを加速させ、学習の障壁を克服し、さらには離職率を低下させることができます。 同様に、WalkMeのDigital Adoption Platform...

by WalkMe Team, July 12, 2021

私たちは、大規模で不可逆的なディスラプションのさなかにいます。 あらゆるインダストリがかつてないほどのスピードで変化を遂げており、「ネクストノーマル」の段階にあります。デジタルトランスフォーメーションに遅れをとっている企業が他の企業に追いつくことは、動いている列車を追いかけるようなものです。 つい最近までは、テクノロジーに関する問題は全てCIOの責任でした。それが今では、ビジネスのあらゆる局面でテクノロジーの能力向上が求められています。 デジタルトランスフォーメーションとは デジタルトランスフォーメーションは耳慣れた言葉になりましたが、その本当の意味までは同じだけ理解されているとは言えないでしょう。 この言葉は「進化し続けるデジタルの世界に合わせて、組織全体のあらゆる業務を再構築する取組み」と定義することができます。具体的な内容としては、強固なデジタル戦略の採用、新しいテクノロジーの導入、デジタルツールによるカスタマーエクスペリエンスの向上などが含まれるでしょう。 デジタル的に成熟するということは、どこか決まった地点に到達したところで完了できるタスクではありません。変化する環境へ継続的に対応し続けることが要求されるものです。多くの要素が企業のデジタルトランスフォーメーションの後押しをしてくれます。 中でも、新しいテクノロジー、発展途上のデータや分析ソフトウェア、新興のデジタル企業、そして顧客の要求は、強力な影響力を持っています。革新的なデジタルツールの導入を成功させなければ、企業は競合他社に追いつくことができなくなります。 なぜDXはプライオリティが高いのか 革新的な新企業が生まれ、競合企業がデジタル化する中で、顧客獲得競争はかつてないほど激化しています。テクノロジーによる改革を先延ばしにすれば、よりよいサービスを求める顧客の要求を満たすことが難しくなり、企業の存続も困難となります。COVID-19以降、企業はリモートワークから非接触型サービスへの大規模なシフトを行っています。 WalkMeの社長兼共同設立者であるRaphael Sweary氏は、このように述べています。「テクノロジーの優先順位が変化していることは明らかです。COVID-19以前の企業は、『あったらいいな』という技術を試していたかもしれませんが、今日ではコアビジネスに不可欠なもの以外は、全て捨てなければなりません。自社のニーズに合った適切な技術を見極めた企業が成長していくでしょう」 DXに必要な新しいマインドセット このデジタル時代に成功するためには、新しい精神的枠組みをが必要です。変化を、始まり、中間、終わり、といったプロセスと考えるのではなく、常に変化するものと考えなければなりません。変化を受け入れる文化を構築するには、ビジネスアジリティと適応性を企業価値に組み入れる必要があります。さらに、新たなリーダーシップ特性も必要です。 ポストDXのリーダーとして最も重要な特性は、透明性とコミュニケーション、説明責任(アカウンタビリティ)、学習に対するオープンな姿勢、そしてイノベーションの精神です。常に戦略的でありながら柔軟であり、説明責任と信頼を示す姿勢が要求されます。 デジタルIQはゲームを制する テクノロジーの発展が加速するにつれ、ついていくのは困難になります。 PwCが発表した最新のデジタルIQレポート(英語)によると、ソフトウェアへの投資から一貫してROIを生み出すことができるのは、「トランセンダー」と呼ばれる調査対象企業のわずか5%であることがわかりました。報告書によると、デジタルに優れたトランセンダー企業は、次のような点で優れているそうです。 変化を強制する (口にするだけで終わらない) デジタルは個別の施策ではなく、企業戦略そのものである テクノロジープロセスやオペレーティングモデルへの投資額が他社よりも33%多い スキルアップへの投資が多く、63%がオンボーディングプロセスの完成度を高めることに注力している トランスフォーメーションに終わりはないことを理解し、構築し続けることにフォーカスしている DXの最大の障害とは 人は変化を恐れる。それが本質です。すべてがうまくいっているように見えるとき、新しいことを導入するのは怖いものです。 何かを変えて失敗したらどうするか?新しいプロセスやルール、ソフトウェアが必要になるかもしれないし、日常業務がより困難になるかもしれない。組織が変化しようとしているときには、こういった考えが従業員の頭に浮かびます。特に、その変化が新しいテクノロジーの導入を伴うものである場合には、その傾向が強くなります。 デジタル・トランスフォーメーションの取り組みを頓挫させる障害の中でも、人の要素は最も大きなものです。変化への抵抗は、克服すべき最も重要かつ困難な課題です。 デジタルトランスフォーメーションの取り組みをスムーズに進めるためには、変化は脅威ではなく機会であることを従業員に理解してもらう必要があります。何が変わるのかを明確にして、一貫したコミュニケーションを取ることが大切です。アイディアを従業員に提供してもらい、変革が始まったらフィードバックを提供します。従業員を議論のテーブルに着かせることで、洞察を提供し、変革のイニシアチブを支持してくれるようになります。 ソフトウェア導入での考慮点 人事の課題に加えて、ソフトウェアの選択と導入にも当然課題があります。ソフトウェアを選択する前に、経営者が考慮しなければならない重要な点がいくつかあります。 ソフトウェアで解決したい課題は何か ソフトウェアに備わっているべき機能は何か 組織の成長を考慮した拡張性があるか ソフトウェアのセキュリティ機能は十分か ユーザーにとって最も重要なことは何か プラットフォームはどのようなデータを生成し、それをどのように活用できるのか 予算はどのくらいか 社員にはどのようなトレーニングが必要か 成功のカギを握るのはトレーニングとサポート デジタルトランスフォーメーションに向けて、社員の準備には万全を期しているかもしれません。しかし、いざ新しいソフトウェアを導入しようとしたときに、トレーニングが不十分だと、それまでの努力が無駄になってしまいます。 デジタルトランスフォーメーションを成功させるためには、効果的なトレーニングが不可欠です。これがないと、従業員はイライラしたり、やる気を失ったりします。効率的に仕事をこなすことができず、全体的な生産性が低下してしまいます。集合研修でのセッションやウェビナーなどの従来のトレーニングモデルは、もはや現在の企業パラダイムには適合しません。それよりも、必要な時に必要な内容のガイダンスを提供するツールの方が効果的です。 デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)は、ソフトウェアのオンボーディングツールとして効果的であることが実証されています。DAPは、ユーザーのつまづきポイントを自動的に検出し、リアルタイムでナビゲーションを提供することで、あらゆるプラットフォーム上のタスクを簡単に実行できるようにします。また、DAPは導入後も継続的にサポートを行うことで、忘れてしまうようなことを防ぎます。 自信をもってデジタルトランスフォーメーションに取り組む 業界を問わず、デジタルトランスフォーメーションがビジネスの戦略上の必須事項であることは誰もが認めるところです。問題は、変革するかどうかではなく、どのように変革するかです。 大きな変革には、強力なリーダーシップとアジリティ、そして勢いが必要です。企業文化を進化させ、従業員の賛同を得るのは、リーダーの仕事です。適切なデジタルツールを選択し、最高のトレーニングを提供しなければなりません。 ———- WalkMeではデジタルトランスフォーメーションの成功のカギとなるデジタルアダプションプラットフォームのご提案を行っています。ご相談・お問合せは「お問合せフォーム」よりお寄せ下さい。 ...

by WalkMe Team, July 7, 2021

こんにちは、WalkMeのセールスエンジニアのSです。 セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説、 今回は"番外編"と題しまして WalkMeの豊富なテンプレート集をご紹介します。 はじめに この連載ではWalkMeエディタを利用したコンテンツ実装方法を1から(0から?)順にご案内しています。ただ「今すぐにでもWalkMeをゴリゴリ使っていきたい」と言うお客様にはクイックにWalkMeの利用が可能な豊富なテンプレート集をご用意しています。 しかもタダ(無料)です。今回はそちらのテンプレート集である、Solution GalleryやSolution Acceleratorをご紹介いたします。 Solution Gallery Solution Galleryでは対象のシステムを問わず幅広く利用可能なプロセス、ツールチップ機能、ポップアップメッセージなどのテンプレートが揃っております。以下のビデオでテンプレートがご覧いただけます。 https://player.vimeo.com/video/556837994 代表的なものをご紹介しましょう。 Assist with new or difficult processesテンプレート こちらのテンプレートは英語だと難しそうなのですが、業務プロセスをガイドするための、スターターセットとご理解頂ければと思います。以下のビデオをご覧ください。 ダウンロードしますと、3つのアイテムが同時にダウンロードされます。ポップアップ(”シャウトアウト”と言います)が用意されていますので、必要な文言を変え、ポップアップを表示したいURLを指定します。さらに、ポップアップのボタン(Get Started)から起動できる スマートウォークスルーも指定されていますので、必要なステップを作っていただくことで、すぐに利用可能です。 https://player.vimeo.com/video/556847912 Remote Work Workout Tipテンプレート こちらのテンプレートはリモートワークにおける、ワークアウト(体操)のTipsテンプレートです。3つのワークアウトのポップアップが入っております。このようなデザインされた画像を1から作るとなると時間もコストもかかりますが、こちらを使って頂くことで、デザインされたコンテンツをすぐにリリースできます。 https://player.vimeo.com/video/556850421 Solution Accelerator Solution Acceleratorは対象システムごとに事前に作成されたテンプレート集です。現在は、以下のシステムのテンプレートをご用意しております。 Salesforce Lightning Sap...

by WalkMe Team, June 10, 2021

こんにちは、WalkMeのセールスエンジニアのSです。 セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説、第五回目です。 おさらい まず、おさらいですが、 前回WalkMeでのコンテンツのイメージとして、カーナビをイメージし、   目的地 = プロセスの完了 として考え、   曲がりべき場所や高速への入り口の”案内”    = クリック・入力させる箇所に”WalkMeコンテンツ” を、”基本動作”として押さえる事ができました。今回は、   道中のお勧めスポットの紹介 = PDFや動画などのリソース提供   運転中の速度制限や進入禁止の標識 = データバリデーションやエラー制御   自動運転 = クリックやデフォルト入力値の自動実行 のような、”映え”コンテンツの作り方について説明したいと思います。 WalkMeの映えコンテンツ ”映え”と言っても、インスタグラムで”いいね”をたくさん獲得するような華やかでクールだったり、ハプニングがあるようなものではなく、WalkMeでの”映え”は寄り添いながら連れていくWalkMeコンテンツを、より意識する、事が大事になってきます。作るより前に、一度、こちらを意識して思い描いてみます。 ちなみに、私自身がお客様向けにデモのコンテンツを作る時には、対象のシステムを触りながら、こんなことを考えたりしています。 などなどです。では、このような、意識を持ったまま、WalkMeの”映え”コンテンツがあれば、どのように解決できるか実際に作ってみましょう。 想定シチュエーション シチュエーションを想定してみます。 例えば、顧客管理のシステムにおいて、顧客登録フォームに以下のような選択に迷ってしまうプルダウンがあったとします。 このような、迷いが発生する選択肢があると、選択結果はユーザーの気持ち(ユーザーの意図)に毎回左右されてしまいがちです。場合によっては、選択をしない、最悪の場合取引先の登録する事すら諦めてしまう、ことも考えられます。 仮に選択をするとしても、ユーザーによって基準(思い)が異なってしまうため、結果として、集計する際には一貫性の無い結果(データ)となり、分析データとしても活用ができなければ、”本来の顧客管理システム導入の目的達成から遠のいてしまう”可能性も高くなります。 さらに、この例では”評価”と言うタイトル自体が、何を基準にした”評価”なのかすら明確に示されていないため、基準の対象すら人それぞれになっている可能性があります。 コンテンツ作成(スマートチップス) では、この場面では、WalkMeのスマートチップスと言う機能を使ってみます。 ※使い方のイメージをより具体的に感じて頂きたいので、 ビデオを適宜埋め込んでおります。ぜひご参照ください。 白い十字ボタンをクリックし、”スマートチップスセット”を選択、 対象のURLを入力します(以下ビデオ参照)。 ※スマートチップスはセットからの作成になります。  ”そう言うお作法”とご理解ください・・・。 https://player.vimeo.com/video/546869686 スマートチップスセットができたら、再度白い十字ボタンをクリックしますと、 前回ご説明した”基本動作”をする場面です。 WalkMeがコンテンツを置くべき場所を聞いてきてますので、 対象のプルダウンのタイトルを選択し、 出てきたウィンドウでは”ガイダンス”を選択し、 ガイダンスメッセージに、”Hot:予算確保済み”と入力し、 完了をクリックします(以下ビデオ参照)。 https://player.vimeo.com/video/547008278 作成した、スマートチップスを再生してみます。 ?アイコンが現れるので、マウスオーバーすると、 先ほど入力したテキストが表示されました(以下ビデオ参照)。 https://player.vimeo.com/video/547010756 もう、お分かりですよね。 “Hot”を選ぶ基準が明確に情報として与えられましたので、 例え初めての使うユーザーさんであっても迷うことは無くなるでしょうし、 ベテランのユーザーであっても、 忘れてしまいがちな判断基準を覚えておく必要もなく、この場で確認ができます。 WarmとColdについても同様に入力し、 「何のための評価基準か」についても明確にしてみます。 すると、こうなります。 https://player.vimeo.com/video/547017910 いかがでしょうか。これで、選択の際の迷いもなくなり、 システム導入側の意図を踏まえた基準で データ登録が行われることになるのではないでしょうか。 なお、ここはテキストだけではなく、リッチテキストエディタを利用でき、 文字のフォントを変えたり画像を埋め込むこともできますので、 「単なる字面では”映え”が足りないな」 となれば、デザインや図を使って”より寄り添った”情報提供が可能になるのです。 もちろん、?アイコンもこのままではなく、独自のアイコンに変えることも可能です。 ”より寄り添う”とこのような作りにすることできます。 https://player.vimeo.com/video/547019557 なお、機能として、スマートチップスは前回説明したスマートウォークスルーが 動いていない場合でも、画面上に配置されたままにしておけますので、 常時ユーザーが使用する事ができます。 https://player.vimeo.com/video/547053264 いかがでしたでしょうか。 今回は、”映え”コンテンツの作成#1、と題して、 より寄り添ったコンテンツの一例(スマートチップス)を ご説明しました。 次回はさらに映えを加速させるべく、 違った視点のコンテンツを作成してみたいと思います。 ■セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説シリーズ■ 第一回:WalkMeを動かすときに必要なことは? 第二回:WalkMeはどんなシステムで利用できるのか? 第三回:ノーコード・ローコードでコンテンツ作成:WalkMe Editor 第四回:WalkMe エディタ(Editor)によるコンテンツ作成 Part1 第五回:WalkMe エディタ(Editor)によるコンテンツ作成 Part2(本記事) ...

by WalkMe Team, May 10, 2021

こんにちは、WalkMeのセールスエンジニアのSです。 セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説、第四回目です。 (すみません、前回より時間がだいぶ空いてしまいした・・・) 今回からWalkMe管理者のツール 「WalkMe エディタ(Editor)」を利用した コンテンツの作成についてDeep Diveしてまいります。 エディタのインストール WalkMe エディタはクライアントアプリケーションです。WalkMeのサイトからどなたでもダウンロードしていただくことが可能ですが、利用にはエディタアカウントが必要となります。 ※エディタアカウントはWalkMeにて発行させていただきますので、ご入用の場合は、担当営業、CSMまたは弊社お問い合わせまでご連絡ください。 インストールはインストールウィザードに従っていただくだけですが、アプリケーションのインストール後、エディタ専用のブラウザ拡張機能を追加していただきます。ブラウザ拡張機能もエディタのインストールの流れで指示されていくので、そのまま従っていただければインストールされます。このように、WalkMeのコンテンツを作成するには、 エディタアプリケーション + エディタ専用のブラウザ拡張機能 が必要です。 ログインと構築準備 エディタアプリケーションとブラウザ拡張機能がインストールされており、エディタアカウントを取得したら、ログインします。ログインしますと、このようなインターフェースとなります。 エディタアプリケーションとブラウザ拡張機能がインストールされており、エディタアカウントを取得したら、ログインします。ログインしますと、このようなインターフェースとなります。 WalkMeのコンテンツ作成の初めの一歩 早速作ってみましょう(最下部にチュートリアル動画を用意しております!)。白い十字ボタンがWalkMeのコンテンツを作るための全ての始まりです。WalkMeの機能の一つであるスマートウォークスルーを選択し、スマートウォークスルーの名前を入れます。 ※スマートウォークスルー:ステップバイステップでのガイダンス機能 スマートウォークスルーの名前を決めて、オレンジの十字ボタンをクリックすると、 Webブラウザ側がアクティブに変わます。ここで、マウスを動かすと、青い枠が所々現れます。 これはWalkMeが「Webサイト内のどこにWalkMeのコンテンツを置きますか?」と聞いてきている状態です。よって、WalkMeコンテンツを置きたい場所を決めてクリックしますと、このような吹き出し(バルーン)が現れます。 タイトルを入れて、完了をクリックしますと、一つの青い丸(ステップ)が作られます。 青い丸をマウスオーバーし再生ボタンをクリックすると、作成したバルーンが現れます。非常に簡単ですよね??この動作が 1.コンテンツ配置場所を選択(ブラウザ上に青い枠が現れている状態) 2.場所を選択後、必要事項入力 基本動作となります。 基本動作のイメージ 例えば、エンドユーザーに、「クリックさせるところ・入力させるところを示し、プロセスの完了をさせたい」と言うことであれば、この基本動作を繰り返していけばユーザーを一つのプロセスの完了まで、寄り添いながら連れていくWalkMeコンテンツを作ることができます。カーナビをイメージし、 目的地 = プロセスの完了 として考え、 曲がりべき場所や高速への入り口の”案内”  = クリック・入力させる箇所に”WalkMeコンテンツ” とすると、基本動作の意味が理解しやすいかもしれません。さらに、単純な道案内にとどまらず、   道中のお勧めスポットの紹介 = PDFや動画などのリソース提供   運転中の速度制限や進入禁止の標識 = データバリデーションやエラー制御   自動運転 = クリックやデフォルト入力値の自動実行 などなど、このエディタを使い作成していくことができます。では、次回はスマートウォークスルー以外の機能についてもみていきたいと思います。なお、コンテンツ作成のイメージを以下のVimeoでも公開しております。ご興味ある方はご覧ください(音が出ますのでご注意下さい)。 https://player.vimeo.com/video/463671918  ■セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説シリーズ■ 第一回:WalkMeを動かすときに必要なことは? 第二回:WalkMeはどんなシステムで利用できるのか? 第三回:ノーコード・ローコードでコンテンツ作成:WalkMe Editor 第四回:WalkMe エディタ(Editor)によるコンテンツ作成 Part1 ...

by WalkMe Team, April 9, 2021

こんにちは、WalkMeのセールスエンジニアのSです。 セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説、第三回目です。 今回からWalkMe管理者のツール「WalkMe Editor」についてお話しします。 最初に用語の整理ですが、WalkMe Editorのことを、 単に「Editor」や「エディタ」と呼んでいます。 一方、エンドユーザー側を「Player」や「プレイヤー」と呼んでいます。 このブログでは、WalkMe Editorを「エディタ」、 エンドユーザー側を「プレイヤー」としていきます。 次にお知らせです。 なんと、WalkMe Editorに日本語インターフェースが加わりました! これまでWalkMeをご検討頂いていたたくさんのお客様、そして既存のお客様から 「英語しかないのですか?」 「英語だとわからない」「結局外資のツールですね・・・」などなど、 ご指摘・ご要望を頂いておりましたが、大変長らくお待たせをいたしました。 この3月よりエディタの日本語インターフェースのご提供が可能となりました!!! 単に翻訳業者で翻訳にかけたわけではありません。 イスラエルのプロダクトチームと日本の技術メンバーが 共同で翻訳を含む日本語化プロジェクトを進めてまいりました。 技術的な仕様の制約などにより、全てを日本語化しきれているわけではないですが、 現在日本語化できてない部分も今後順次改善をはかってまいります。 ※既存のお客様で、日本語をご利用になりたい場合は 個別の対応が必要となりますので、担当の営業、CSMまでご相談ください。 さて、このエディタによるWalkMeコンテンツの作成ですが、 「作成にはプログラミング・コーディングの知識が必要ではないのですか?」 「とにかく難しそう」「どう言うスキルが必要なのですか?」 などなどの、不安のお言葉を頂くことが多々ございます。 そんな時に、お答えとしては以下の様にお答えしております。 <以下の素養をお持ちであればコンテンツ作成は可能です> プログラミング・コーディングの知識は必須ではありません。 あると理解が進むが以下の知識は必須ではありません。 ウェブの基礎知識 HTMLやCSSの簡単な知識 jQuery等もわかると尚可 エディタの使い方を理解することが重要です。 やりたいことに対して どのようにエディタを操作すれば実現できるかを知っていること あるいは、知らない場合でも、調べ方を把握できており、新しい知識を得ながら実現できること エディタはGUIのツールです。 マウス操作とキーボード操作ができれば使うことができます。 ”じゃぁ、エディタの使い方を理解”ってどうするんだ? と思われる方もいらっしゃるかもしれません。 エディタの使い方をご理解いただくために、 WalkMeとしてご提供可能なリソースやサービスは以下の様な例がございます。 WalkMeご検討のお客様にセールスエンジニアによりハンズオンを含めたエディタのワークショップを行わせていただく 弊社の導入プロジェクト内では、コンテンツ作成のご担当の方に、スキルトランスファーを実施させていただく ご契約いただいたお客様にはe-Learningのコンテンツを無償でご提供 弊社のサポートサイトでは日本語のコンテンツを順次追加 などなど ご検討・ご契約頂く内容により対応内容が異なるケースがございますので、 ご興味をお持ちの方は、まずは弊社までお気軽にお問合せください。 今回は「ノーコード・ローコードでコンテンツ作成:WalkMe Editor」と題し、 WalkMeの管理者ツールであるWalkMe Editorの 日本語インターフェースのお知らせと、 コンテンツ作成に求められるスキルについてお話しました。 次回以降は、実際のコンテンツ作成の方法について、 少しづつDeepDiveしていきたいと思います!  ■セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説シリーズ■ 第一回:WalkMeを動かすときに必要なことは? 第二回:WalkMeはどんなシステムで利用できるのか? 第三回:ノーコード・ローコードでコンテンツ作成:WalkMe Editor(本記事) ...

by WalkMe Team, March 5, 2021

こんにちは、WalkMeのセールスエンジニアのSです。 WalkMeブログとして、これまで主にマーケティング目線での記事を発信して参りましたが、より技術的な観点でWalkMeを知っていただくための記事も発信していきたいと思います。 セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説、第二回目です。 第一回目で「WalkMeを動かすために必要なことは?」と題し、スニペットと拡張機能が必要であることをお伝えしました。 今回は「WalkMeはどんなシステムで利用できるのか?」についてお話しします。 まず、”対象のシステムの条件”についてお話ししましょう。対象のシステムの条件は、スニペット又はブラウザの拡張機能が必要であることから、 ”Webブラウザ上で動くシステム” が条件となります。  (※ここではWalkMe for Webについて言及しています。)「”Webブラウザ上で動くシステム”ならなんでも良いのか?」と言う疑問があるかもしれません。原則Yesです。 具体的には、以下のようなシステムが対象となります。 SaaSのシステム:SalesforceやConcurに代表されるクラウドサービス スクラッチのWebサイト:自社ホームページやECサイト 社内ユースのWebサイト:社内イントラ上のWebサイト  など Webブラウザで利用できるシステムであればなんでも対象となりえます。 (※例外的にWalkMeが稼働できないWebサイトやシステムもありえますので、事前の稼働確認や実績を確認しご提案・ご契約いただきます。) ここで、さらにこんな疑問を持たれた方がいらっしゃるかもしれませんね。 「イントラ上のWebサイト”でも動かせるの?」 「イントラのサーバーに何か設定が必要なのかしら?」 「WalkMeからイントラのサーバーに通信しないといけないのでは?」 ご心配いりません。動かすために必要なことの、”スニペット又は拡張機能”さえあれば、動かすことができます。 インフラ的な観点で考えると、以下がWalkMeのシステム構成になります。 矢印が通信を表していますが、ご覧いただける通り、対象システムとWalkMeの間での通信の矢印はありません。 WalkMeと対象システムとの間のシステム間連携は不要です。 ”対象システム側の設定は不要” ”ブラウザとWalkMeとの通信ができれば成立” であることが、ご理解いただけましたでしょうか。(※ご要件により連携が必要なケースもございます。ご自身のシステムが対象になるかどうかご相談されたい方はお問合せフォームからご相談下さい。) 今回は、「WalkMeはどんなシステムで利用できるのか?」と題し、利用できるシステムの種類や条件についてお話ししました。 WalkMeの動作概要について理解いただけたと思いますので、次回はコンテンツの作成に焦点をあて、WalkMe管理者のツール”WalkMe Editor”についてお話しします。 ■セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説シリーズ■ 第一回:WalkMeを動かすときに必要なことは? 第二回:WalkMeはどんなシステムで利用できるのか?(本記事) ...

by WalkMe Team, February 16, 2021

こんにちは、WalkMeのセールスエンジニアのSです。 このブログでは技術的な観点でWalkMeを知っていただくため、エンジニアの視点から、デジタルアダプションプラットフォームであるWalkMeの実装方法や機能についてお伝えしていきます。   第一回目は、WalkMeの導入をご検討されるお客様が必ず疑問に思われる 「WalkMeを動かすために必要なことは?」=WalkMeはどうやって動かすのか? についてお伝えします。 まずは簡単にWalkMeのアーキテクチャ(主要3コンポーネント)についてお話ししましょう。 WalkMeは以下の3つの構成要素から成り立ちます。 オーバーレイPlayerと呼ばれ、エンドユーザーのブラウザ上で既存システムにオーバーレイの形でWalkMeコンテンツを表示します。 コンテンツ作成用のツールEditorと呼ばれるツールにてコンテンツを作成します。 アナリティクスInsightと呼ばれるポータルにてWalkMeにて取得した各種データを様々な角度から分析できます。 ここで管理者が作成したWalkMeのコンテンツが、エンドユーザーが見ているWebサイトにオーバーレイされるためには(Playerにて再生されるためには)何が必要なのでしょうか? 答えは スニペット(scriptタグ)です。 ご契約頂くと発行される1行のスニペットを、お客様のサイトのHTMLコードのheadタグに追加して頂きます(サイト管理者の方なら馴染みのあるGoogleアナリティクスのアナリティクスタグを入れるのと全く同じイメージです)。 スニペットが挿入されたページにエンドユーザーがアクセスすると、ページの表示と同時に(正確にはHTMLのコードの順に従います)WalkMeのスニペットが読み込まれ、WalkMeのスクリプトが実行されWalkMeコンテンツが表示されます=オーバーレイされます。 ※もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、Google タグマネージャーのようなタグ管理ツールをすでに導入されておられれば、そこにWalkMeのスニペットを追加していただくだけで簡単に導入できます。 一方、「あれ?自社で利用しているCRM(SaaS)にスニペットなんて入れられたかな?」と疑問に思われた方もいらっしゃると思います。はい、ご利用いただくSaaSにもよりますが、一般的にはSaaSにてスニペットを追加できるサービスはごく稀です。 そこで、WalkMeではスニペットでの対応ができないケースの対応として、ブラウザ拡張機能をご用意しております(Chromeの場合Extension、IEの場合はアドオン)。 SalesforceやSuccessFactorsなどでWalkMeをご利用いただく場合は、エンドユーザーのブラウザにWalkMeにて提供する拡張機能を導入していただくことで、エンドユーザーが対象のシステムにアクセスすると、拡張機能が動作しスニペット同様にWalkMeのスクリプトが実行され、WalkMeコンテンツが表示されます=オーバーレイされます。 ※ WalkMeでご提供するExtensionはエンドユーザーのブラウザ環境について幅広く対応しております。対応ブラウザについての詳細は担当の営業またはSEまでご連絡ください。 スニペット又は拡張機能がWalkMeを動かすために必要であると、ご理解いただけたかと思います。 導入検討に際し、お客様環境により制約などある場合もございますので、ご不明な点はお気軽にお問い合わせ下さい。 今回は「WalkMeを動かすために必要なこと?」と題して、WalkMeを動かす(オーバーレイする)ための方法についてお話ししました。 次回は、「WalkMeはどんなシステムで利用できるのか?」についてお話しします。 ...

by WalkMe Team, January 28, 2021

デジタルツール利用状況調査から読み解く テレワークを成功に導く4つのデジタルアダプション コロナウィルスの影響で、世界中でテレワークが加速されています。日本も例外ではなく、首都圏を中心に在宅勤務を導入する企業が増えています。この記事をお読みいただいている皆様の会社でも、一部または全体で、在宅勤務が導入されているかもしれません。 では急激に進む働き方の変化に、企業で働く従業員はどのような反応を見せているのでしょうか。WalkMeは日経BPコンサルティングと、テレワークを経験したビジネスパーソンがテレワークに対しどのような評価を持っているのかについてアンケート調査を行いました。 結果として興味深かったのは、テレワークでの効率性や働き方の満足度に、デジタルツールを使いこなせているかどうかが影響を与えている点です。オフィスで仕事をしているときには当たり前にされていた、ちょっとした確認や質問は、姿が見えないテレワーク環境では気軽にしづらい場合があります。ほとんどすべてのことをシステム経由で行うことになるテレワーク環境ではこれが業務の効率性やストレス度合に大きく影響するようです。   出典:「テレワークを成功に導く4つのデジタルアダプション」(WalkMe/日経BPコンサルティング) 調査の結果から、テレワーク環境に対し、デジタルツールを使い慣れている人ほど、テレワークに対してプラスの評価を持っており、逆に使い慣れていない人ほどマイナスの評価を持っている人が多いことが見て取れます。 誰でも同じように最初からデジタルツール、つまりオンラインでのシステムを使いこなせる環境を用意すること、すなわちデジタルアダプションの推進が、テレワークやデジタルトランスフォーメーションを成功させるカギとなります。   ポイントは4つ。 迷ったときにリアルタイムに解決できる手段を用意すること 操作はできるだけ自動化して、入力を最小限にすること データ入力にミスとストレスをなくすため補助すること 操作になれていないユーザーを見つけプロアクティブにサポートすること   WalkMeは上記のポイントすべてを、Webアプリケーションの画面上にナビゲーションやガイド、操作のオートメーションを実装するデジタルアダプションソリューションを提供しています。 WalkMeのデジタルアダプション  ※ 調査レポートの全文はこちらからダウンロードしていただけます。 テレワークを成功に導く4つのデジタルアダプション ...

by WalkMe Team, January 28, 2021

地球全体を覆うプレートはとても神秘的です。その境界と相互作用は、巨大地震を引き起こすなど、私たちの環境に大きな影響を及ぼしています。しかし、意外と知られていないのは、実はプレートが地球の気候を安定させ、私たちにとって住みやすい環境を作ってきたということです。 たまに、通常のビジネスのやり方をシフトする地殻変動が起こります。最も直近の地殻変動は、今現在も進行中のものです。そして、どうすれば「通常のビジネス」に戻ることができるかを考えるのではなく、私たちは今、この「次の通常(ネクストノーマル )」をとらえ、新しいビジネスの現実を受け入れるという重要な意思決定を行う場面に直面しています。 (本記事は、「Digitization Is Tectonically Shifting Your Organization. Are You Ready?」の抄訳です。) 2ヶ月で10年分のデジタルトランスフォーメーション この地殻変動をかつてないものとして特徴づけているのは、私たちの世界のデジタル化です。パンデミックの前、私たちの身の回りで起きていたデジタル変革は、明確な先行者(Leaders)と遅れをとる者(Laggards)を生み出しました。先行者は、最新のテクノロジーを取り入れ、フルスピードで前に進みました。一方、遅れをとる者は、デジタルトランスフォーメーションの移行に期限を設けず放置していました。皆さんもお分かりのように、期限のないことの問題は、最終的には手遅れになってしまうことです。長く待ちすぎた私たちは、もう今は急いで追いつかないといけないのです。 しかし、ネクストノーマルといえるこの地殻変動は、先行者と遅れをとる者の間の溝を広げるとは限りません。むしろ、各組織にとっては、デジタルトランスフォーメーションの取り組みに優先順位をつけるチャンスといえます。新型コロナ危機の特徴的な点は、10年に及ぶデジタルトランスフォーメーションを2ヶ月で実現することを組織に強制したことなのです。 その好例が医療業界です。イギリスでは、2019年にビデオ会議を介して行われた診療は、初診の1%未満でした。ロックダウンの状況下では、100%の患者が遠隔でトリアージされ、その後、対面で診療を受けたのは 7〜8% のみです。さらに、銀行業界のオンラインバンキングは、劇的にデジタル化が進見ました。オンラインでの手続きは、新型コロナ危機の間に、10%から90%に上昇しましたが、サービス品質の低下はなく、コンプライアンスの点では向上しました。そして、小売業は、オンライン注文の品物を2時間以内に配達するエクスプレスサービスを立ち上げる必要がありました。 「ネクストノーマル 」で組織に起こる地殻変動とはどのようなものでしょうか?あなたが先行者であろうと、遅れをとる者であろうと、今すぐにでも実行できる最大の地殻変動は、BCP(事業継続計画)と予算の優先順位の見直しの2つです。 BCP(事業継続計画)の完全な書き換え 現在のBCP(事業継続計画)は、すべて9.11の惨劇の後に構築されたもので、復旧、ハウジング、サーバーバックアップなどに重点が置かれていました。BCPは組織的に必須のものであり、企業はBCPで定められたシステムのために何十億もの投資をしてきた。今回の新型コロナ危機に対しては、残念ながら多くのBCPがデジタル部分の対応が全く伴っておらず、このような災害時に事業継続性を確保するための準備ができていませんでした。私たちが新しい現実に対応するためには、これまでのBCPを捨てて、完全にゼロから書き直す必要があります。 予算の優先順位見直し 一般的に、危機的状況に陥った場合、まず最初にするのは予算の削減であり、それも大規模な予算の削減(最大20%程度)が行われます。組織のCIOや購買部門にとっては、特に事業継続性を確保するためのテクノロジーが担う役割を考えると、これは厳しいことです。ネクストノーマルにおける予算の優先順位見直しは、多目的SaaSプラットフォームに焦点を当てることになるでしょう。また、予算の優先順位見直しはソフトウェアの利用状況に基づいて行われるため、組織全体でどのようにソフトウェアが利用されているかを可視化することが重要といえます。 *      *      * 新型コロナ危機による地殻変動は、まさにデジタル化のネクストノーマルへと導くものです。ネクストノーマルは、すでに始まっていて、デジタル技術を最大限に活用する、より快適なビジネス環境へ私たちを導く可能性を秘めています。 Rafael Sweary, President and Co-Founder of WalkMe, the leading...

by WalkMe Team, July 1, 2020