トピック: デジタルアダプション

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『7つの習慣: The 7 Habits of Highly Effective People(英語)』は、30年前に刊行されてから、時代を越えて、今でも人気を博しています。私も長年愛読しており、仕事とプライベートに役立つたくさんのヒントを得ています。 そこで、7つの原則から成るこのフレームワークをデジタルアダプションのプログラム(英語)に当てはめてみることにしました。 デジタルトランスフォーメーションのジャーニーに必要な7つの習慣を紹介していきます。 自社にとっての「高い効果(Highly Effective)」を定義する まず考えるべきなのは、「効率的(Efficiency)」と「効果的(Effective)」の違いです。この2つは関係していますが、まったく同じ意味ではないことを、私も(ようやく最近になって)認識するようになりました。 効率的とはインプットを重視した考え方で、コストの抑制や無駄の排除などを指します。一方、効果的とは、価値や結果などのアウトプットを重視した考え方です。正味価値は最終的にコストを考慮するので、高い効果を実現するために効率的なプロセスが必要なのです。ただし、これは一般的な定義に過ぎません。ここでは、この2つの言葉(特に「効果的」)を理解し、自社にとってどのような定義が最適かを考えます。 先日、ブレネー・ブラウンの『Dare to Lead(英語)』を読みました。本書には、価値について述べた後に、自分にとって最も重要な価値を定義するというエクササイズがありました。「自分の価値観に沿って生きる/誠実に生きる」というテーマを議論しますが、その背景となる情報が十分でないと、この議論は意味を成しません。 つまり、年次の全体会議で「効果の高いデジタルアダプションプログラムを実現する」と繰り返すだけは、皆の賛同を得てプロジェクトを進められたとしても、結果的に何も得られないということです。 取り組むべきこと:まず、経営陣の関係者と話し合います。経営陣にとって何が「効果的」なのかを定義します。あるデジタルアダプションプログラムが「X社で高い効果があった」という事例があれば、その内容を検証します。経営陣が「ROIの最大化」を重視するならば、さらに詳しく話を掘り下げます。ROIの最大化はアウトプットであり、遅行指標でもあります。プログラムが順調に進んでいるかどうかを示す先行指標は何かを検討しましょう。 「汝自身を知れ」 - 自己認識を確立する 自社を理解するのは簡単なことではありません。自社の企業文化を理解しようと人事部門が従業員調査を実施するのと同じぐらい難しいものです。広範囲にアイデアや経験を伝えられる、部門横断的な従業員はなかなか見つけ出せるものではありません。しかし、デジタルアダプションプログラムを成功させたいのであれば、調査に基づいた分析的アプローチで、ビジネスの原動力が何かを明らかにする必要があります。 取り組むべきこと:デジタルアダプションジャーニーのどの段階であるかにかかわらず、一般的なSWOT(強み、弱み、機会、脅威)を用いて、自社を分析します。さまざまな関係者と何度か会議を開催します。 組織・部門を横断したCoE(Center of Excellence)チームと、デジタルアダプションの現状を中心にレビューします。役員などの関係者を集め、会社の広範なエコシステムや、デジタル以外のものも含めた部門横断的な取り組みについて話し合います。 社内のさまざまなグループに影響を与えた、直近の大きな取り組みは何ですか。それに関与した人はだれですか。組織内で、ソフトウェアの購入にかかわる意思決定がどのように行われていますか。 あるデジタルアダプションプログラムのマネージャーがSWOT分析で行った質問を紹介します。「自社には、あらゆる従業員が指示に従うような、(黙示的なものも含めた)部門横断的なリーダーシップを発揮する部門はありますか。それを証明する事例を教えてください」この質問は、デジタルアダプションについて明示的に尋ねているものではありません。しかし、権限を持つ部門の有無とその影響力について、有益な情報を引き出せます。デジタルアダプションの普及活動を強化するうえで、関係を改善すべき敵対者を明らかにできるという点でも有効です。次は、3つ目の習慣です。 「スーパーチャンピオン」を養成する(敵対者を味方につける) Gallupのクリフトンストレングスは、人は特定の領域に生まれ持った才能があるという原則に基づいたテストです。弱みを改善するよりも、才能に注目して伸ばす方が何倍も効果を得られるとしています。もし、バスケットボールのシュートに天性の才能(5段階で5)があるのなら、それを伸ばすためのレベル5の努力をすることで、25に到達することができます(5×5)。一方、バスケットボールの才能が5段階中2の場合、レベル5の努力をしても10にしか届きません(2×5)。 才能にあふれる従業員は、社内のデジタルアダプションを推進する「チャンピオン」です。既に広いビジョンを持ち、デジタルアダプションがDX戦略にどのように適合するかを理解し、戦略的プロジェクトにおいてCoEチームメンバーと連携しています。自身のレベル5の才能を伸ばすために、レベル5の努力をすれば、25の力を発揮する「スーパーチャンピオン」となります。スーパーチャンピオンは、デジタルアダプションのソートリーダーです。 スーパーチャンピオンは組織全体でエネルギーを発揮し、社内にさまざまな事例を広めます。一貫してデータを活用して価値のあるストーリーを説明できます。企業の中心的なポリシーや手順に従うことで、他の従業員の手本となります。さらには、デジタルアダプションにまだ賛同していない従業員との難しい対話にも取り組みます。本能的な親切心を持って、潜在的なリスクや中核部門に批判的な人を明らかにします。 こうなると、「デジタルアダプション」はスーパーチャンピオンの職務であるともいえます。ちょっと熱心なプロジェクトとして社内に浸透させるだけでなく、デジタルアダプションが永続的なビジョンとなるようにするための取り組みでもあります。 取り組むべきこと:スーパーチャンピオンの可能性がある従業員を挙げ、その理由を書きましょう。デジタルアダプションのアンバサダーとして継続的に成長できるように、その活動や報酬について定めた提言を策定します。デジタルアダプションへの熱意を広めるには、スーパーチャンピオンが広く認知され、尊敬され、重要な立場に立てるようにすることが必要です。 関係者マップは生きたドキュメントとして扱う 主要部門の主担当者の関係性を記した”マップ”を持っている方もいるでしょう。さらに、部門間の認識の差や対応プランまで把握しているかもしれません。ここで、そのマップをさらにレベルアップしましょう。 取り組むべきこと:3つ目の習慣の内容を基に、部門間の関係性における強みを、率直に考えてみましょう。この内容は、中核的なプログラムやガバナンスのリーダーのための社内向けドキュメントとして活用できます。四半期に1度は内容をアップデートしましょう。 次のような情報を追加することも考えましょう。「その人物が重視しているもの」、「その人物とCoEチーム中核部門はどのくらいの期間、関係性を持っていたか」、「その人物がデジタルアダプションプログラムやソリューションに関心を持っているか。何がきっかけで関心を持ったのか」「その人物に、文書化されたデジタルアダプションの成功事例はあるか。(ない場合は、実現に向けたアクションプランを作成できるか)」 さらに、関係者の中に、スーパーチャンピオン(3つ目の習慣を参照)になる可能性を持つ人がいる場合は、星印や太字、アンダーライン、ハイライトなどで強調します。また、鍵となる意思決定者がいる場合は、スーパーチャンピオンと共にその意思決定者を味方につけるための戦略を立てましょう。重要なポジションにいる敵対者にポジティブな影響を与えられる関係性に基づき、優先順位を決定します。 関係者に明確な期待値を設定する ここまで、デジタルアダプションプログラムの関係者についてお伝えしてきましたが、完璧な指示書やきちんと文書化されたナレッジベースがあっても、相手が賛同してくれなければ、何の意味もありません。そこで、関係者に関する原則をもう1つ紹介します。 たとえば、エクササイズのインストラクターが、「みんな、バーピージャンプをやります!はい、はじめ!」または、「みんな、バーピージャンプ10回!はい、はじめ!」と言うとします。どちらの言葉をかけられた方がやる気が出るでしょうか。前者の言葉を聞いたら、私は荷物を持ってすぐに部屋から出たいと強く感じます。何回やればよいのだろうか。少なくとも後者なら、なんとか歯を食いしばって10回やり遂げることができるでしょう。 このような期待値の設定は有効な方法です。心理学的に次のような敬意と信頼の感情に関連しています。この人は時間を取って、私に何を求めているかをはっきりと示している。十分な情報があれば、優先順位を付け、全力で取り組める。 最先端のデジタルアダプションプログラムは、関係者の期待値をしっかりと設定できるようになっています。図表や1ページ資料などに、次の質問の答えをわかりやすくまとめます。 どのようなスキルを伸ばす必要があるか。 CoEチームとのやり取りの中で、自分の「カスタマージャーニー」はどのようなものになるか。 どのようなタスクに、どれくらいの時間を割くことを期待しているか。 社内では他にデジタルアダプションを活用している人がいるか。また、それがうまくいっているか。 取り組むべきこと:現在の関係者の中で、中核サービスを活用してメリットを感じている2、3人に次のような質問をしてみましょう。プロジェクトを開始した時点で、当初の期待値設定をどのように感じていたか。第1段階以降、アフターケアや、継続中の関係はあるか。どのような部分がわかりにくかったか。プロセス全体で、どうすればもっとサポートされていると感じたか。中核部門は上記の質問に答える簡潔明瞭な資料を提供したか。 関係者についての話は以上です。次はプログラムのガバナンスについてお話しします。 優先順位付けのフレームワークを作成する デジタルアダプションプログラムに慣れてきたら、優先順位付けなど自分には関係ないと感じるかもしれません。しかし、未処理の仕事が多くなく、プログラムの対象がまだ1~2部門程度であれば、優先順位付けアプローチを取り入れる絶好のタイミングです。これは、虫歯にならないようにするために歯科に行くようなもので、いわば予防治療です。 取り組みとアプリケーションの2つの観点で、優先順位を検討します。「SalesforceとServiceNowのどちらが重要か」というような考え方に縛られていると、これらのアプリケーションの相互の関係性やユーザージャーニーが見えづらくなります。ユーザーが日々のタスクの観点で考えるとき、多くの場合、複数のアプリケーションにまたがっています。 デジタルアダプションの本質的な目標がユーザーエクスペリエンスの改善であれば、アプリケーションではなくワークフローの面で優先順位を検討します。 取り組むべきこと:目標はまず、定性的なフレームワーク(緊急度と重要度の比較など)で設定しましょう。その後、徐々に定量的なフレームワークへと移行します(数値など)。その間に、どのようなインプットが自社にとって最も重要か、計算する意味のあるインプットはどれかを明らかにします。 プロセスを繰り返し、常に好奇心を忘れない 優れたデジタルアダプションプログラムでは、常に改善方法が検討されています。標準作業手順書、資料、ポリシー、手続きなどは、すべて変動するドキュメントと考えましょう。年に1、2度は重要なドキュメントを再確認して有効性を評価し、修正を実施します。 取り組むべきこと:固定化されたドキュメントを生きたドキュメントにするための例をご紹介します。 標準作業手順書を大規模に修正する場合には、SWOT分析のT(脅威)を確認し、潜在的リスクを確実に考慮に入れたうえで、修正計画を策定する。 それぞれのプロジェクトにかかった時間を追跡し、データポイントに従って予測ツールを更新する。 チャンピオンがスーパーチャンピオンになったタイミングで、関係者マップを更新する。 このような習慣を確実に取り入れましょう。デジタルアダプションプログラムを恒久的に利用できるようになります。 デジタルアダプションの基本とその重要な役割については、効果的なデジタルトランスフォーメーションの実現をご確認ください。 ...

by WalkMe Team, July 20, 2023

少なくとも1人は「買い物依存」と言いたくなるような知人がいる、という方は多いのではないでしょうか。そうした人はどういうわけか、ぴかぴかの真新しいおもちゃや服が幸福を運んできてくれると信じ込んでいます。しかし、クレジットカードで支払いを済ませて買った物を家に持ち帰ると、そのほとんどは箱に入ったまま捨て置かれ、ほこりをかぶることになります。 これをビジネスに置き換えてみましょう。リーダーの中には、業務アプリケーションの買い物依存とでも言うべき人がいて、導入した成果を見極めることなく次々と新しいプロジェクトに手を出し続けます。もちろん、これはあるべき姿ではありません。保護者が子どもにお小遣いの使い方について諭すときと同じです。ビジネスリーダーも節約を心がけ、自分の欲求を満たすのは後回しにして、将来的なより大きな価値を享受すべきです。 デジタルアダプションのギャップ 多くのリーダーが買い物依存に陥るのは、現在デジタルトランスフォーメーションに非常に多額の投資が行われていることに理由があります。その規模は非常に大きく、調査が明らかにしたところによると(英語)、企業は今後もデジタルトランスフォーメーションへの投資を続け、その額は2040年までに2,320億ポンドと、英国経済の成長に大きく貢献することが見込まれています。 こうした投資により企業が目指すものは、業界にかかわらずおおよそ似通っています。すなわち、収益の増大、営業利益の改善、顧客や従業員あるいは関連企業のエクスペリエンスの向上、リスクの低減といった成果です。中には、こうした成果を達成しようと、何百ものアプリケーションに投資する企業もあります。しかし現実には、そのような企業の多くが、投資したソフトウェアや機能のほんの一部しか利用していないのです。 まさにこれが「デジタルアダプションのギャップ」です。企業が支払ったコストと、達成された成果のあいだに乖離が生じています。こうしたギャップを埋めることができれば、現時点ではユーザーへの導入状況が限定的であるために効果がなかなか出ていない投資について、真の価値を引き出せるようになるはずです。しかし、デジタルアダプションのギャップを埋めるためには、具体的に何をすれば良いのでしょうか? 3つのP もちろん、すべての企業が同じようなデジタルアダプションのギャップを抱えているわけではありません。シナリオは企業ごとに異なります。それでも、ギャップを埋めたいと考えている企業は、以下の3大要素を活用するべきでしょう。 1 - プラットフォーム 1つ目の要素は、近年Gartnerなどから認められたカテゴリ(英語)で、デジタルアダプションを効率化するテクノロジーのデジタルアダプションソリューション(DAS)です。中でも最も一般的なデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)は、デジタル製品の上位にあたるレイヤを形成し、カスタマイズされたユーザー向けガイダンスやデータの可視化を実現することで、テクノロジーの導入の拡大、また最終的にはビジネス成果の達成を促します。 単一のインターフェイスで動作するDAPは、何百ものアプリのインターフェイスを習得しなければならないという負担から解放してくれるもので、従業員にとっては職場で直面する悩みの多くを改善してくれる存在です。また、DAPはカスタマイズが可能であるため、自分の担当業務に関係のない研修を何時間も受ける必要もなくなります。ただし、こうしたプラットフォームは革新的ではあるものの、プラットフォームを導入しただけでは効果を発揮することができません。 2 - 人材 2つ目の要素は、デジタルアダプションプラットフォームの専門人材(DAPプロフェッショナル)です。DAPプロフェッショナルとは、簡単に言えばDAPを活用して企業のデジタル戦略の推進と統括を担当する人材のことです。このような人材は、特に従業員がデジタル投資を最大限活用するための取り組みに注力しています。テクノロジーの導入について、社内の進捗や達成状況を測定する役割を担っています。 DAPの利用が拡大するとともに、DAPプロフェッショナルはエンタープライズ環境においても一般化しつつあります。かなり新しい役割とはいえ、正式なポストとして認める企業はすでに増加傾向にあり、初のDAPプロフェッショナルの資格も最近ではますます人気が高まっています(英語)。 3 - 粘り強さ 成功のための3つ目の要素は粘り強さです。次のことを始める前に「物事をやり通す」力とも言えます。デジタルトランスフォーメーションに期待される価値が生み出される前に、そこからスポットライトを外してしまうような行動は損失につながる可能性があります。しかし、ありがちな過ちでもあるのです。 デジタルトランスフォーメーションは、一挙にあらゆることが解決するような一度限りの投資という観点で見ることはできません。CIOらビジネスリーダーは、長期的な取り組みのつもりで準備を整え、デジタルエンタープライズの実現は継続的なプロジェクトであると考えるべきです。DAPやDAPプロフェッショナルが注目を浴びつつあるのは、まさにこのためです。これらは今後数ヶ月、あるいは数年で、ますますその重要性を増していくでしょう。デジタルアダプションに注力することで、ビジネスは投資から最大限の価値を引き出し、将来的に生じる「次の目玉」に必要以上のコストを支払わなくて済みます。 企業としての模範を示すには 企業のデジタルトランスフォーメーションが期待された成果を上げなかった場合、投資対象となったテクノロジーが潜在能力を十分に発揮できるほど活用されていなかったという事例は非常に多くあります。既に行った投資の調査を積極的に実施している企業は少ないかもしれませんが、これは重要な第一歩であり、こうした機会を逃す手はありません。このような取り組みにより、大きな成果が得られるまで忍耐強く待つのか、いかにも買い物依存らしく、ぴかぴかの新しいおもちゃを次々に買い込むのか、その違いを明らかにすることができます。テクノロジーを棚にしまったまま使いもせず、ほこりをかぶるまで放置するのではなく、あるものすべてを活用することを優先するべき時を迎えています。 ...

by WalkMe Team, July 11, 2023

RISE with SAPの活用においてユーザーが適切にアクションしているかの分析を基に明確なゴール設定を実現。ユーザー体験を高めるデジタルアダプションプラットフォーム、WalkMeで、シームレスなシステム・データの連携、テクノロジーの価値を最大化します。ソフトウェア活用の本来の目的達成や効果創出に貢献し、誰もが迷いやストレスなくデジタルシステムを使いこなす「WalkMe」について解説します。 システム導入における「期待(理想)」と「現実」 想像してみてください。あなたが経営者もしくは導入を検討する立場だったとします。そこで、システムの新規導入を行うとしましょう。そこにある「期待」はどのようなものですか? 従業員や利用者がシステムを活用することで、業務の無駄やムラを削減・改善することができる システムを活用することにより、経営の課題解決および経営目標の早期達成 DX促進とビジネス変革の実現 などではないでしょうか。反対にあなたが従業員や利用者の立場だったとします。今日から、新しいシステムを利用するよう上司やIT部門から案内されたとしたら、そこにある「期待」はどのようなものですか? 新しいシステムを活用することでどのように生産性があがるのか? レガシーシステムではできなかったことができるようになる スピードアップや複雑さの低減 などがあるかもしれません。現実はどうでしょうか?経営者やシステム導入の担当者は、実はこんなことを考えているかもしれません。 従業員や利用者が新しいシステムを活用しているか(使いこなせているか) システム導入からだいぶ経ってるのに問い合わせが一向に減らないのはなぜか 導入目的は達成されているか、達成されるとしたらいつなのか(そろそろ経営報告もあるのに) そもそも投資対効果はあったのだろうか 一方で、従業員や利用者の立場ではどうでしょう? 先月もXXシステムを使うように通達が来てたのにまた新しいシステムが増えたの? YYの申請を提出したいだけなのに、どのシステムを使ったら良いのかわからないし、どこに問い合わせしたらいいのかわからない マニュアルばかり増えて、いちいち見て仕事するなんて時間の無駄だ マニュアルに貼られているスクシと実際の画面が違うんだけど本当に最新のマニュアル? DXと経営側は口だけ出して、皺寄せは全部こっちにきているのでは? このように、システムを導入する側と利用する側の「期待(理想)」と「現実」の間にあるギャップを埋めるのがデジタルアダプションです。そして、システム導入における本来の目的達成と利用者が迷いなくデジタルシステムを使いこなせるよう定着化を支援し、導入効果を最大限に生み出すために生まれたのがデジタルアダプション・プラットフォーム「WalkMe」(以下、WalkMe)です。 複雑なシステムや使い慣れていないシステムがユーザーにとってストレスにならないように WalkMeはWebアプリケーションにまるで“ユーザーに寄り添った形の様々な変化“を提供し、ユーザーがアプリケーションを使いこなし、生産性を向上させる効果を創出します。 例えば、SAP SuccessFactorsのブラウザ上の表示画面に対して、人の目に見えないレイヤ(層、またはカバーのようなもの)をかけて、その上にガイダンス、ポップアップ、ボタン、ツールチップなどを表示します(オーバーレイと言います)。これらは、 システム利用者が実施したいことを選択するとユーザーに寄り添いながら操作方法をステップバイステップでガイドします システム操作に迷いや戸惑いが発生する場所で補助的な説明を表示するなど、寄り添って伴走します 面倒な入力やクリック操作の代行や 参考資料へジャンプできる入り口を提供してくれます このように、最初は迷いなく使いこなすための「リアルタイム操作ガイド」からはじめ、組織全体の業務遂行能力を高める「業務ルールのコーチング」、ほかのツールと連携させた「オートメーション」、継続的な改善に取り組む「PDCAサイクル化」といった流れで、全社のプラットフォームとして使うまで適用範囲を広げていくことができます。 <SAP SuccessFactors上でのWalkMe> https://player.vimeo.com/video/714744259?h=f4ecf117b3&badge=0&autopause=0&player_id=0&app_id=58479 また、最近ではブラウザ上だけでなく、新たにSAP GUI上で同様の体験ができるようになりました。SAP GUI上にWalkMeをオーバーレイすることで、SAP基幹システムを利用する際の、ユーザーの生産性向上、トレーニングコストの削減、データ入力のミスの削減(入力データの精緻化)などに貢献することができます。 <SAP GUI上でのWalkMe> https://player.vimeo.com/video/714746434?h=9b5b5bee32&badge=0&autopause=0&player_id=0&app_id=58479 人からシステムに合わせるのではなく、システムから人に寄り添う時代へ 自動車の世界ではカーナビをはじめとするテクノロジーの進化を経由して、現在では衝突回避やレーンアシスト、自動運転技術など自動車側が人に寄り添う時代がすでに始まっています。 これは人がやりたいこと(やるべきことや目的地)を設定することで、自動車システムが先回りして実施してくれていることに、他なりません。 しかしながら、Webシステムにおける一般論では、やもすれば システム側のベストプラクティスや決められたお作法に人が従うこと をユーザーに求めがちです。さらにシステム導入側の立場になると、 多額のコストを投資し、当該システムをカスタマイズし、無理矢理でも自社のプロセスに合わせようとし、 複雑なオペレーションをユーザーに求めたり、 カスタマイズのしすぎから柔軟な変更やシステムの改修に対応ができず、さらなる運用コストの増加が生まれる ことも珍しくありません。WalkMeを使うことで、新たに導入するツールを「人に寄り添うシステム」として変革し、最小限のカスタマイズでユーザーに貢献することができます。また、業務プロセスを完了させるまでの道筋をWalkMeが伴走することで、誰でも簡単に使いこなせるようになります。例を見てみます。 例えば、入力フィールドに「半角カタカナ」のような入力制限は多くのシステムに存在しますが、いざ保存ボタンをクリックした時に、エラーが表示され、どこでエラーが表示されたかを探す、といったシーンも少なくありません。また、これをシステムで対応していないとなると、無理やりカスタマイズして入力制限をかけることもあるでしょう。WalkMeを利用すると、操作ガイドとして、このような入力規則を適用することができるので、すぐに問題点を示すことができ、やるべきアクションを促すことが可能です。もちろんシステム側へのカスタマイズは一切不要です。 <WalkMeによる入力フィールドへの制御例(半角カタカナの制御)> 利用者に対し、情報補足することも簡単です。例えば、初めて利用するシステムのボタンやメニューにどんな機能がついているのか?通常であれば、ユーザーは恐る恐るクリックしたり選択したり、または確認のためにマニュアルを探したり・・・といったことになるでしょう。もしかすると、一旦クリックすると戻れなくなり、ブラウザを閉じてしまうことになるかもしれません。 WalkMeを使えば、その場で情報を表示することができるので、初めて利用するユーザーの迷いや戸惑いが発生することはありません。これは初めて使うユーザーにも効果的ですが、ベテランのユーザーであっても、マニュアルを丸暗記しているわけではないので、業務プロセスを正しく完了させる上では大変重要な要素なってきます。 <WalkMeによる情報補足例> (SAP Concur上での、経費タイプによる規定表示ボタンの切り替え及びツールチップによる情報補足) PDCAを早期に回すための効果測定&分析(アナリティクス)ツール WalkMeは、デジタルアダプション領域では他の追随を許さない機能性を保持しているにもかかわらず、毎週のように大小様々な機能の追加や改善が行われています。これは、WalkMeがグローバルで数百名規模の開発メンバーを抱え、開発を重視していることと、創業からすでに10年以上経つことによる経験・積み重ね・実績があるからです。(webサイトより抜粋:https://www.walkme.co.jp/blogs/technology-07/) その全てが、WalkMeの「プラットフォーム」としての強みとなっています。WalkMeデジタルアダプションプラットフォーム、英語名:WalkMe Digital Adoption Platform = WalkMe DAPと称しているのはそのためです。 <PDCAを回すための全ての機能をプラットフォーム提供> 効果測定・分析ツールと言っても、WalkMeではプラットフォームを標榜しているからこそ、経営者層、ミドルマネジメント層、導入担当者、それぞれの指標や粒度に合わせた効果測定や分析が可能です。 また、WalkMeではData -> Action -> Experienceをコンセプトに、ユーザーの行動データを元にPDCAを回すアプローチを強力に押し進めており、それに伴った新規ダッシュボードや分析ツールの開発をさらに進めています。 例えば、 システム投資に見合った利用状況であるかを一元的に判断するダッシュボード 複数の指標を総合し導入KPIを達成できているかのKPI管理ダッシュボード 個別のWalkMeガイダンスのステップごとの実行回数や離脱状況を判断したり、業務プロセスにおけるWalkMeガイダンスやシステム改修の示唆を見出す分析ツール などです。 <KPI管理のためのダッシュボード:Digital Adoption...

by WalkMe Team, May 30, 2022

こんにちは、WalkMeのSです。遅ればせながら明けましておめでとうございます。 デジタルアダプション実装解説、第七回目です。 あっという間に前回の更新から4ヶ月経ち、年も明けてしまいました。 更新が遅れまして申し訳ありません!!。 ここまでの連載では主にEditorを利用したWalkMeコンテンツの作成方法を お送りしてきましたが、今回は少し目線を変えてみたいと思います。 WalkMeの機能の豊富さ WalkMeはデジタルアダプション領域では他の追随を許さない、機能性を保持しているにもかかわらず、毎週のように大小様々な機能の追加や改善が行われています。 これは、WalkMeがグローバルで数百名規模の開発メンバーを抱え開発を重視していることと、創業からすでに10年以上経つことによる経験・積み重ね・実績があるからです。よく既存のお客様やご検討中のお客様からも、「WalkMeは痒いところに手が届きますね」と言う表現でご評価いただくことも多いです。 WalkMeの製品優位性 デジタルアダプションに必要な機能の豊富さ 一口に機能と言っても、いろいろな種類がございます。 エンドユーザーが利用するガイダンス、ツールチップ、ポップアップのような基本的な機能 管理者がコンテンツ作成に利用する機能(コンテンツ作成ツール、テンプレート集、Visual Editorなど) 分析や改善に利用する機能(管理者の階層に応じたダッシュボード、レポーティングなど) それらを支えるコア技術やサービスとしてのセキュリティ デジタルアダプション領域におけるWalkMeのカバー範囲 これらはデジタルアダプションを考える上で深みの部分であり、WalkMeがその価値を提供するために、歳月をかけて蓄積したラインナップとなっています。(この深みの軸に加えて広さの軸がありますが、広さについてはまた別の機会に!) 豊富な機能のための複雑さ 一方、どのSaaS製品(特に海外製品)にも言えることかと思いますが、機能が豊富であるための複雑さを、デメリットとしてあげられることが多いのも事実です。国内製品ではなく、海外製品であるための取っ付きにくさも、余計にそう言う印象を与えている可能性もございます。(そのためローカライズやインターフェースの改善なども順次進めております) ただ、正直なところ全ての機能を使いこなす必要はありません。(私自身も全ての機能を事細かに正確に理解しているわけではありません。汗。)その意味を次から考えてみます。 Digital Adoption Platformの本来の導入目的は? WalkMeをご選定・ご利用いただく上で、目的としていることは何でしょうか?よくお伺いするのが、 ユーザーの迷いを軽減させたい 業務プロセスの正しいオペレーションをガイドしたい マニュアルをなくしたい 正しいデータを入力させたい 問い合わせをなくしたい これらの導入目的の多くが、言い換えるとエンドユーザーに『対象システムの操作』を覚えさせたい『対象システムの操作』間違いを減らしたいという目的であることが多いです。一方、WalkMeを利用しようとしている対象システムの導入目的は何でしょうか?たとえば顧客管理のシステムであれば 顧客管理を正確に実施し正しいセールス活動を行い売り上げをXXX円達成する 人事システムであれば 全社の人材データを一元的に正確に管理し正しい人的リソースの配置を行う それにより社員のキャリアプランに沿った育成を行うことで企業価値を向上する 経費精算システムであれば 経費精算ルールの徹底と電帳法の改正に則った・・・する などです。このように、Digital Adoption Platformを導入する対象となるシステムの本来の導入目的を考えると、『対象システムの操作』をユーザーが覚えたり正確に把握することが本当に必要なんでしょうか? 操作を覚えるためのWalkMeコンテンツとそうでないコンテンツ 操作を覚えるためのWalkMeコンテンツ、と、そうでないWalkMeコンテンツどんな違いがあると思いますか?例えば以下のようなシチュエーションを想像してみてください。 <シチュエーション> 人事のよくあるイベントとして”結婚”があります。結婚に紐づくイベントとして”引っ越し”をしたことを想像してみてます。 引っ越しをしたら住所の変更を”人事システム”に入力しないといけないとしましょう。人生において何度も住所変更をすることはまれですから、システム上の住所の変更方法(どこで何をすべきか)を確実に覚えている方はそこまでいらっしゃらないかと思います。以下は住所変更を人事システムで行う際のWalkMeのコンテンツ例です。参考までにタイマーを入れています。動画は最大化してご覧ください。 <操作を覚えるためのWalkMeコンテンツとしてよくある例> https://player.vimeo.com/video/671046863?h=593d829295 <操作を覚えるためではないWalkMeコンテンツの例> https://player.vimeo.com/video/671047039?h=fc7a10b4b0 さぁ、皆さんはどちらがお好みですか?? WalkMeの機能の豊富さの意味 2つのコンテンツの違いどちらが正解というものはありませんが、WalkMeであればどちらももちろん対応できます。ただ、人事システムの導入企業の目的に沿ったもの、と考えると、”映え”てるコンテンツは自ずと決まるのではないでしょうか?我々はWalkMe(つまりはDigital Adoption製品)をご検討いただく際に、本来のご検討目的 →対象システムの導入の目的 →自身の所属する企業の目的 これらを正しく理解し、それらを達成するために必要な打ち手がDigital Adoption Platformとして揃っているかを、ご検討いただくポイントとしてお勧めしております。WalkMeを正しくご選定及びご利用頂くために、そう言った本来の目的や価値を追求し、認識を合わせていただいた上でWalkMeを評価頂きご利用いただくことを大事としております。(導入プロジェクトにおいても目的や価値を見失わないためのセッションを行います) 逆に言うと、WalkMeでは、お客様の企業としての目的や価値を達成するための機能やツール群を日々追加・改善しご用意しているということです。様々なシステムやお客様にご対応できるように、機能の数はおのずと増え日々進化したものとなっております。 今回は、WalkMeをご選択頂く意味・価値、と題して、デジタルアダプションツールをご検討頂くために考慮いただくべき内容を少しご紹介しました。 ■セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説シリーズ■ 第一回:WalkMeを動かすときに必要なことは? 第二回:WalkMeはどんなシステムで利用できるのか? 第三回:ノーコード・ローコードでコンテンツ作成:WalkMe Editor 第四回:WalkMe エディタ(Editor)によるコンテンツ作成 Part1 第五回:WalkMe エディタ(Editor)によるコンテンツ作成 Part2 第六回:WalkMe エディタ(Editor)によるコンテンツ作成...

by WalkMe Team, January 28, 2022

こんにちは、WalkMeのセールスエンジニアのSです。 セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説、第六回目です。 間で番外編を二つ挟んでしまったので、3ヶ月ぶりの更新になっています。 大変申し訳ございません!引き続き連載をがんばってまいります! おさらい 第五回の連載では、WalkMeでの”映え”を意識した、スマートチップスの作成をご紹介しました。今回はWalkMeのボタン機能を利用した”映え”コンテンツをご紹介したいと思います。この連載では既におなじみになりました、”カーナビをイメージ”してみますと 今回は道中のお勧めスポットの紹介 = PDFや動画などのリソース提についての”映え”コンテンツとなります。 想定シチュエーション 例えば、経費精算システムを想像してみます。経費の精算業務で良くあるシチュエーションとして、いざ精算しようと思い金額の入力ページに辿りついたのに「この経費って規定上いくらまで精算OKだったっけ?」のような、記憶が曖昧なものってありますよね。 例えば以下のように出張に行って“ホテル代”の精算をしたい場合を考えます。 こんな時、実際にユーザーが”精算上限”を確認するためにどうするかと言うと、こんなことが想定されます。 隣の人に「ホテル代っていくら上限だっけ?」と聞く 隣の人がいない(リモートワークの環境)とSlackや社内コミュニケーションツールで同じ部署の人に聞く 同様に上司に聞く・・・でもわからない しょうがないから経理部門に電話して聞く 結果、「規定に書いてありますよ」と回答を得る 規定集を探す。場所がわからず、隣の人に聞く・・・などなど・・・・ 5まで進まないまでも、3あたりまででもだいぶ時間(コスト)もかかり、場合によってはせっかく途中まで入力したのに”気づいたら経費精算システムから自動ログアウト(トホホ)”なんてこともあるかもしれません。 コンテンツ作成(ランチャー・リソース) では、この場面では、WalkMeのランチャーとリソースと言う機能を使ってみます。 ※使い方のイメージをより具体的に感じて頂きたいので、ビデオを適宜埋め込んでおります。ぜひご参照ください。 まずはリソースを使って、精算のための”旅費規定”の情報をWalkMeに設定します。白い十字ボタンをクリックし、”リソース”を選択し、”説明”をクリックします。名前を適宜指定します。表示モードは”ライトボックス”にしておき、旅費規定が保存されているURLを指定します(ここではSharepoint上のURLを指定しています)。再生ボタンを押すと、表示されたことがわかります。ライトボックスを指定することによって”埋め込み”の形で表示できます。 https://player.vimeo.com/video/588694937?h=c4c980fb1c 次はこの旅費規定を表示するためのボタン(ランチャー)を配置します。白い十字ボタンをクリックし、”ランチャー”を選択します。名前を入力し、配置したい場所を指定します。ボタンの位置を変え、目立つようにボタンの色とフォントを修正します。最後に、ランチャーを押した際に上記で指定した”旅費規定”が開くように仕込みます。一連の動画がこちらです。 https://player.vimeo.com/video/588710683?h=ed8b459c55 "映え”コンテンツへ さて、ボタンを押すと”旅費規定”が表示されるように作ることができました。これだけでは”映え”が足りていません。このままでは、ホテル代以外の経費タイプを選んだ際にも、”旅費規定”ボタンが表示されてしまうからです。 では、最後に経費タイプが”ホテル代”の時のみ”旅費規定”ボタンが表示されるように変更してみましょう。 作ったランチャーをクリックし、設定画面を開きます。左の表示条件タブから、”ルールを作成する”をクリックし、表示条件を指定しします。今回は、経費タイプの文字列が”ホテル代”の時のみ表示されるようにします。経費タイプを切り替えた時に都度反応するようにしておき、保存を押します。 https://player.vimeo.com/video/588777250?h=2091eeacd0 すると、ビデオで見ていただける通り、経費タイプに”ホテル代”を選択している場合にのみ”旅費規定”のボタンが現れていることがわかります。いかがでしょうか、”より寄り添った”情報提供が可能になっていませんでしょうか? 今回は、”映え”コンテンツの作成#2、と題して、ランチャーとリソースを作った、寄り添いコンテンツをご説明しました。次回はもっともっと映えていければと思います。 ■セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説シリーズ■ 第一回:WalkMeを動かすときに必要なことは? 第二回:WalkMeはどんなシステムで利用できるのか? 第三回:ノーコード・ローコードでコンテンツ作成:WalkMe Editor 第四回:WalkMe エディタ(Editor)によるコンテンツ作成 Part1 第五回:WalkMe エディタ(Editor)によるコンテンツ作成 Part2 第六回:WalkMe エディタ(Editor)によるコンテンツ作成 Part3(本記事) ■セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説シリーズ(番外編)■ セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説 番外編 セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説 番外編その2 ...

by WalkMe Team, August 20, 2021

こんにちは、 つい先日このブログを心待ちにしていらっしゃる方の存在を耳にしまして、 嬉しさで涙目でこちらを執筆しているWalkMeのセールスエンジニアのSです。 さて、セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説、 今回は"番外編その2"ととなり、 自作テンプレートの公開・活用機能についてご紹介します。 はじめに 前回ではWalkMeが提供するテンプレート集についてご紹介しましたが、今回は自分でテンプレートを作成し、且つ公開する機能についてご紹介します。Solution Distributionが、それです。 目的 Solution Distributionの目的及びユースケースは下記のような例が当てはまります。社内ユースですと 作成した業務プロセスのWalkMeコンテンツを別システムでも活用したい 作成しているコンテンツのデザインを別システムでも活用したい 社外ユースですと 作成したWalkMeコンテンツがとても有効なので他のユーザーさんに公開したい 自社のお客様にサービスを導入する際に自社で利用しているWalkMeコンテンツを同時に展開しサービス導入に付加価値をつけたい などが考えられます。 実際に公開してみよう(まずはテンプレート作成) 公開する方法は非常に簡単です。公開する単位は”フォルダ”単位になります。公開したいコンテンツを一つのフォルダにパッキングしておけば下準備はOKです。ここでは以下のように”Sales-Account”のフォルダを公開してみたいと思います。 次に、Editorの”ソリューション”をクリックし”My Solution”をクリックします。右上の”+”ボタンをクリックします。 https://player.vimeo.com/video/572894216 出てきたWindowに必要情報を入力します。対象のフォルダを選択し、テンプレートタイトル、説明を入力します。他システムや他社に公開する場合は、”テンプレートのプライバシー設定”をPublic Solutions Templateを選択します。 必要に応じてURLやコンテンツ内容を記入しSaveします。すると、My Solutionに作成したテンプレートが表示されます。 https://player.vimeo.com/video/572902584 テンプレートを作ったら、今度は公開の手順です。 実際に公開してみよう(公開設定) このマークをクリックします(右上に表示されている)。 その後、表示されるWindowで公開時に表示される自身の名前とDistribution Keyを取得します。こちらのDistribution Keyが利用者側で必要となりますので、コピーをします。キーを再生成すると異なるキーが発行されます。 https://player.vimeo.com/video/572950706–> 公開されたテンプレートを使用してみよう では、公開されたテンプレートを使用してみます。Distribution keyはメールなどの何らかの形で、公開先に共有してください。テンプレートを利用する側(公開先)では、はじめに、”設定”メニューからDistribution Keyを登録します。 その後、”ソリューション”メニューから”Shared Solution”をクリックしますと、公開されたコンテンツが参照できます。そこから”Use”ボタンを押しますと、ダウンロードされてきます。簡易的にスマートウォークスルーを再生しますと、すぐに動くことが確認できます。 https://player.vimeo.com/video/572958377 パートナー様・システム導入ベンダー様でのご提案 今回ご紹介したSolution Distributionを利用して、パートナー様はもとより、システム(SalesforceやSAP Successfactorsなど)の導入ベンダー様においてもご利用頂くと非常に有効と考えております。 システムの導入サービスの付加価値として、自社で作成したWalkMeテンプレートを活用し、WalkMeを同時に導入いただくことで、カスタマイズ工数の削減や導入コスト(マニュアルやトレーニング)の削減、さらには、ユーザー様のシステム活用が促進されることによる長期的な利用にも効果が出て参ります。ご興味ございましたら、是非弊社までご連絡ください。 https://player.vimeo.com/video/572963798 いかがでしたでしょうか。今回は”番外編その2”と題しまして、WalkMeの自作テンプレートの作成と公開方法についてご説明しました。次回から元の”コンテンツ作成”のテーマに戻っていきたいと思います。 ■セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説シリーズ■ 第一回:WalkMeを動かすときに必要なことは? 第二回:WalkMeはどんなシステムで利用できるのか? 第三回:ノーコード・ローコードでコンテンツ作成:WalkMe Editor 第四回:WalkMe...

by WalkMe Team, July 12, 2021

こんにちは、WalkMeのセールスエンジニアのSです。 セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説、 今回は"番外編"と題しまして WalkMeの豊富なテンプレート集をご紹介します。 はじめに この連載ではWalkMeエディタを利用したコンテンツ実装方法を1から(0から?)順にご案内しています。ただ「今すぐにでもWalkMeをゴリゴリ使っていきたい」と言うお客様にはクイックにWalkMeの利用が可能な豊富なテンプレート集をご用意しています。 しかもタダ(無料)です。今回はそちらのテンプレート集である、Solution GalleryやSolution Acceleratorをご紹介いたします。 Solution Gallery Solution Galleryでは対象のシステムを問わず幅広く利用可能なプロセス、ツールチップ機能、ポップアップメッセージなどのテンプレートが揃っております。以下のビデオでテンプレートがご覧いただけます。 https://player.vimeo.com/video/556837994 代表的なものをご紹介しましょう。 Assist with new or difficult processesテンプレート こちらのテンプレートは英語だと難しそうなのですが、業務プロセスをガイドするための、スターターセットとご理解頂ければと思います。以下のビデオをご覧ください。 ダウンロードしますと、3つのアイテムが同時にダウンロードされます。ポップアップ(”シャウトアウト”と言います)が用意されていますので、必要な文言を変え、ポップアップを表示したいURLを指定します。さらに、ポップアップのボタン(Get Started)から起動できる スマートウォークスルーも指定されていますので、必要なステップを作っていただくことで、すぐに利用可能です。 https://player.vimeo.com/video/556847912 Remote Work Workout Tipテンプレート こちらのテンプレートはリモートワークにおける、ワークアウト(体操)のTipsテンプレートです。3つのワークアウトのポップアップが入っております。このようなデザインされた画像を1から作るとなると時間もコストもかかりますが、こちらを使って頂くことで、デザインされたコンテンツをすぐにリリースできます。 https://player.vimeo.com/video/556850421 Solution Accelerator Solution Acceleratorは対象システムごとに事前に作成されたテンプレート集です。現在は、以下のシステムのテンプレートをご用意しております。 Salesforce Lightning Sap...

by WalkMe Team, June 10, 2021

こんにちは、WalkMeのセールスエンジニアのSです。 セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説、第五回目です。 おさらい まず、おさらいですが、 前回WalkMeでのコンテンツのイメージとして、カーナビをイメージし、   目的地 = プロセスの完了 として考え、   曲がりべき場所や高速への入り口の”案内”    = クリック・入力させる箇所に”WalkMeコンテンツ” を、”基本動作”として押さえる事ができました。今回は、   道中のお勧めスポットの紹介 = PDFや動画などのリソース提供   運転中の速度制限や進入禁止の標識 = データバリデーションやエラー制御   自動運転 = クリックやデフォルト入力値の自動実行 のような、”映え”コンテンツの作り方について説明したいと思います。 WalkMeの映えコンテンツ ”映え”と言っても、インスタグラムで”いいね”をたくさん獲得するような華やかでクールだったり、ハプニングがあるようなものではなく、WalkMeでの”映え”は寄り添いながら連れていくWalkMeコンテンツを、より意識する、事が大事になってきます。作るより前に、一度、こちらを意識して思い描いてみます。 ちなみに、私自身がお客様向けにデモのコンテンツを作る時には、対象のシステムを触りながら、こんなことを考えたりしています。 などなどです。では、このような、意識を持ったまま、WalkMeの”映え”コンテンツがあれば、どのように解決できるか実際に作ってみましょう。 想定シチュエーション シチュエーションを想定してみます。 例えば、顧客管理のシステムにおいて、顧客登録フォームに以下のような選択に迷ってしまうプルダウンがあったとします。 このような、迷いが発生する選択肢があると、選択結果はユーザーの気持ち(ユーザーの意図)に毎回左右されてしまいがちです。場合によっては、選択をしない、最悪の場合取引先の登録する事すら諦めてしまう、ことも考えられます。 仮に選択をするとしても、ユーザーによって基準(思い)が異なってしまうため、結果として、集計する際には一貫性の無い結果(データ)となり、分析データとしても活用ができなければ、”本来の顧客管理システム導入の目的達成から遠のいてしまう”可能性も高くなります。 さらに、この例では”評価”と言うタイトル自体が、何を基準にした”評価”なのかすら明確に示されていないため、基準の対象すら人それぞれになっている可能性があります。 コンテンツ作成(スマートチップス) では、この場面では、WalkMeのスマートチップスと言う機能を使ってみます。 ※使い方のイメージをより具体的に感じて頂きたいので、 ビデオを適宜埋め込んでおります。ぜひご参照ください。 白い十字ボタンをクリックし、”スマートチップスセット”を選択、 対象のURLを入力します(以下ビデオ参照)。 ※スマートチップスはセットからの作成になります。  ”そう言うお作法”とご理解ください・・・。 https://player.vimeo.com/video/546869686 スマートチップスセットができたら、再度白い十字ボタンをクリックしますと、 前回ご説明した”基本動作”をする場面です。 WalkMeがコンテンツを置くべき場所を聞いてきてますので、 対象のプルダウンのタイトルを選択し、 出てきたウィンドウでは”ガイダンス”を選択し、 ガイダンスメッセージに、”Hot:予算確保済み”と入力し、 完了をクリックします(以下ビデオ参照)。 https://player.vimeo.com/video/547008278 作成した、スマートチップスを再生してみます。 ?アイコンが現れるので、マウスオーバーすると、 先ほど入力したテキストが表示されました(以下ビデオ参照)。 https://player.vimeo.com/video/547010756 もう、お分かりですよね。 “Hot”を選ぶ基準が明確に情報として与えられましたので、 例え初めての使うユーザーさんであっても迷うことは無くなるでしょうし、 ベテランのユーザーであっても、 忘れてしまいがちな判断基準を覚えておく必要もなく、この場で確認ができます。 WarmとColdについても同様に入力し、 「何のための評価基準か」についても明確にしてみます。 すると、こうなります。 https://player.vimeo.com/video/547017910 いかがでしょうか。これで、選択の際の迷いもなくなり、 システム導入側の意図を踏まえた基準で データ登録が行われることになるのではないでしょうか。 なお、ここはテキストだけではなく、リッチテキストエディタを利用でき、 文字のフォントを変えたり画像を埋め込むこともできますので、 「単なる字面では”映え”が足りないな」 となれば、デザインや図を使って”より寄り添った”情報提供が可能になるのです。 もちろん、?アイコンもこのままではなく、独自のアイコンに変えることも可能です。 ”より寄り添う”とこのような作りにすることできます。 https://player.vimeo.com/video/547019557 なお、機能として、スマートチップスは前回説明したスマートウォークスルーが 動いていない場合でも、画面上に配置されたままにしておけますので、 常時ユーザーが使用する事ができます。 https://player.vimeo.com/video/547053264 いかがでしたでしょうか。 今回は、”映え”コンテンツの作成#1、と題して、 より寄り添ったコンテンツの一例(スマートチップス)を ご説明しました。 次回はさらに映えを加速させるべく、 違った視点のコンテンツを作成してみたいと思います。 ■セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説シリーズ■ 第一回:WalkMeを動かすときに必要なことは? 第二回:WalkMeはどんなシステムで利用できるのか? 第三回:ノーコード・ローコードでコンテンツ作成:WalkMe Editor 第四回:WalkMe エディタ(Editor)によるコンテンツ作成 Part1 第五回:WalkMe エディタ(Editor)によるコンテンツ作成 Part2(本記事) ...

by WalkMe Team, May 10, 2021

  こんにちは、WalkMeのセールスエンジニアのSです。 セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説、第四回目です。 (すみません、前回より時間がだいぶ空いてしまいした・・・) 今回からWalkMe管理者のツール 「WalkMe エディタ(Editor)」を利用した コンテンツの作成についてDeep Diveしてまいります。 エディタのインストール WalkMe エディタはクライアントアプリケーションです。WalkMeのサイトからどなたでもダウンロードしていただくことが可能ですが、利用にはエディタアカウントが必要となります。 ※エディタアカウントはWalkMeにて発行させていただきますので、ご入用の場合は、担当営業、CSMまたは弊社お問い合わせまでご連絡ください。 インストールはインストールウィザードに従っていただくだけですが、アプリケーションのインストール後、エディタ専用のブラウザ拡張機能を追加していただきます。ブラウザ拡張機能もエディタのインストールの流れで指示されていくので、そのまま従っていただければインストールされます。このように、WalkMeのコンテンツを作成するには、 エディタアプリケーション + エディタ専用のブラウザ拡張機能 が必要です。 ログインと構築準備 エディタアプリケーションとブラウザ拡張機能がインストールされており、エディタアカウントを取得したら、ログインします。ログインしますと、このようなインターフェースとなります。 エディタアプリケーションとブラウザ拡張機能がインストールされており、エディタアカウントを取得したら、ログインします。ログインしますと、このようなインターフェースとなります。 WalkMeのコンテンツ作成の初めの一歩 早速作ってみましょう(最下部にチュートリアル動画を用意しております!)。 白い十字ボタンがWalkMeのコンテンツを作るための全ての始まりです。 WalkMeの機能の一つであるスマートウォークスルーを選択し、スマートウォークスルーの名前を入れます。 ※スマートウォークスルー:ステップバイステップでのガイダンス機能 スマートウォークスルーの名前を決めて、オレンジの十字ボタンをクリックすると、 Webブラウザ側がアクティブに変わます。 ここで、マウスを動かすと、青い枠が所々現れます。 これはWalkMeが「Webサイト内のどこにWalkMeのコンテンツを置きますか?」と聞いてきている状態です。よって、WalkMeコンテンツを置きたい場所を決めてクリックしますと、このような吹き出し(バルーン)が現れます。 タイトルを入れて、完了をクリックしますと、一つの青い丸(ステップ)が作られます。 青い丸をマウスオーバーし再生ボタンをクリックすると、作成したバルーンが現れます。 非常に簡単ですよね??この動作が 1.コンテンツ配置場所を選択(ブラウザ上に青い枠が現れている状態) 2.場所を選択後、必要事項入力 基本動作となります。 基本動作のイメージ 例えば、エンドユーザーに、「クリックさせるところ・入力させるところを示し、プロセスの完了をさせたい」と言うことであれば、この基本動作を繰り返していけばユーザーを一つのプロセスの完了まで、寄り添いながら連れていくWalkMeコンテンツを作ることができます。カーナビをイメージし、 目的地 = プロセスの完了 として考え、 曲がりべき場所や高速への入り口の”案内”  = クリック・入力させる箇所に”WalkMeコンテンツ” とすると、基本動作の意味が理解しやすいかもしれません。さらに、単純な道案内にとどまらず、   道中のお勧めスポットの紹介 = PDFや動画などのリソース提供   運転中の速度制限や進入禁止の標識 = データバリデーションやエラー制御   自動運転 = クリックやデフォルト入力値の自動実行 などなど、このエディタを使い作成していくことができます。では、次回はスマートウォークスルー以外の機能についてもみていきたいと思います。なお、コンテンツ作成のイメージを以下のVimeoでも公開しております。ご興味ある方はご覧ください(音が出ますのでご注意下さい)。 https://player.vimeo.com/video/463671918   ■セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説シリーズ■ 第一回:WalkMeを動かすときに必要なことは? 第二回:WalkMeはどんなシステムで利用できるのか? 第三回:ノーコード・ローコードでコンテンツ作成:WalkMe Editor 第四回:WalkMe エディタ(Editor)によるコンテンツ作成 Part1 ...

by WalkMe Team, April 9, 2021

こんにちは、WalkMeのセールスエンジニアのSです。 WalkMeブログとして、これまで主にマーケティング目線での記事を発信して参りましたが、より技術的な観点でWalkMeを知っていただくための記事も発信していきたいと思います。 セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説、第二回目です。 第一回目で「WalkMeを動かすために必要なことは?」と題し、スニペットと拡張機能が必要であることをお伝えしました。 今回は「WalkMeはどんなシステムで利用できるのか?」についてお話しします。 まず、”対象のシステムの条件”についてお話ししましょう。対象のシステムの条件は、スニペット又はブラウザの拡張機能が必要であることから、   ”Webブラウザ上で動くシステム”   が条件となります。  (※ここではWalkMe for Webについて言及しています。) 「”Webブラウザ上で動くシステム”ならなんでも良いのか?」と言う疑問があるかもしれません。原則Yesです。   具体的には、以下のようなシステムが対象となります。 SaaSのシステム:SalesforceやConcurに代表されるクラウドサービス スクラッチのWebサイト:自社ホームページやECサイト 社内ユースのWebサイト:社内イントラ上のWebサイト  など Webブラウザで利用できるシステムであればなんでも対象となりえます。 (※例外的にWalkMeが稼働できないWebサイトやシステムもありえますので、事前の稼働確認や実績を確認しご提案・ご契約いただきます。) ここで、さらにこんな疑問を持たれた方がいらっしゃるかもしれませんね。 「イントラ上のWebサイト”でも動かせるの?」 「イントラのサーバーに何か設定が必要なのかしら?」 「WalkMeからイントラのサーバーに通信しないといけないのでは?」 ご心配いりません。動かすために必要なことの、”スニペット又は拡張機能”さえあれば、動かすことができます。 インフラ的な観点で考えると、以下がWalkMeのシステム構成になります。 矢印が通信を表していますが、ご覧いただける通り、対象システムとWalkMeの間での通信の矢印はありません。 WalkMeと対象システムとの間のシステム間連携は不要です。 ”対象システム側の設定は不要” ”ブラウザとWalkMeとの通信ができれば成立” であることが、ご理解いただけましたでしょうか。 (※ご要件により連携が必要なケースもございます。ご自身のシステムが対象になるかどうかご相談されたい方はお問合せフォームからご相談下さい。) 今回は、「WalkMeはどんなシステムで利用できるのか?」と題し、利用できるシステムの種類や条件についてお話ししました。 WalkMeの動作概要について理解いただけたと思いますので、次回はコンテンツの作成に焦点をあて、WalkMe管理者のツール”WalkMe Editor”についてお話しします。 ■セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説シリーズ■ 第一回:WalkMeを動かすときに必要なことは? 第二回:WalkMeはどんなシステムで利用できるのか?(本記事) ...

by WalkMe Team, February 16, 2021

こんにちは、WalkMeのセールスエンジニアのSです。 このブログでは技術的な観点でWalkMeを知っていただくため、エンジニアの視点から、デジタルアダプションプラットフォームであるWalkMeの実装方法や機能についてお伝えしていきます。   第一回目は、WalkMeの導入をご検討されるお客様が必ず疑問に思われる 「WalkMeを動かすために必要なことは?」=WalkMeはどうやって動かすのか? についてお伝えします。 まずは簡単にWalkMeのアーキテクチャ(主要3コンポーネント)についてお話ししましょう。 WalkMeは以下の3つの構成要素から成り立ちます。 オーバーレイ Playerと呼ばれ、エンドユーザーのブラウザ上で既存システムにオーバーレイの形でWalkMeコンテンツを表示します。 コンテンツ作成用のツール Editorと呼ばれるツールにてコンテンツを作成します。 アナリティクス Insightと呼ばれるポータルにてWalkMeにて取得した各種データを様々な角度から分析できます。 ここで管理者が作成したWalkMeのコンテンツが、エンドユーザーが見ているWebサイトにオーバーレイされるためには(Playerにて再生されるためには)何が必要なのでしょうか?   答えは スニペット(scriptタグ)です。 ご契約頂くと発行される1行のスニペットを、お客様のサイトのHTMLコードのheadタグに追加して頂きます(サイト管理者の方なら馴染みのあるGoogleアナリティクスのアナリティクスタグを入れるのと全く同じイメージです)。 スニペットが挿入されたページにエンドユーザーがアクセスすると、ページの表示と同時に(正確にはHTMLのコードの順に従います)WalkMeのスニペットが読み込まれ、WalkMeのスクリプトが実行されWalkMeコンテンツが表示されます=オーバーレイされます。 ※もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、Google タグマネージャーのようなタグ管理ツールをすでに導入されておられれば、そこにWalkMeのスニペットを追加していただくだけで簡単に導入できます。 一方、「あれ?自社で利用しているCRM(SaaS)にスニペットなんて入れられたかな?」と疑問に思われた方もいらっしゃると思います。はい、ご利用いただくSaaSにもよりますが、一般的にはSaaSにてスニペットを追加できるサービスはごく稀です。 そこで、WalkMeではスニペットでの対応ができないケースの対応として、ブラウザ拡張機能をご用意しております(Chromeの場合Extension、IEの場合はアドオン)。 SalesforceやSuccessFactorsなどでWalkMeをご利用いただく場合は、エンドユーザーのブラウザにWalkMeにて提供する拡張機能を導入していただくことで、エンドユーザーが対象のシステムにアクセスすると、拡張機能が動作しスニペット同様にWalkMeのスクリプトが実行され、WalkMeコンテンツが表示されます=オーバーレイされます。 ※ WalkMeでご提供するExtensionはエンドユーザーのブラウザ環境について幅広く対応しております。対応ブラウザについての詳細は担当の営業またはSEまでご連絡ください。 スニペット又は拡張機能がWalkMeを動かすために必要であると、ご理解いただけたかと思います。 導入検討に際し、お客様環境により制約などある場合もございますので、ご不明な点はお気軽にお問い合わせ下さい。 今回は「WalkMeを動かすために必要なこと?」と題して、WalkMeを動かす(オーバーレイする)ための方法についてお話ししました。 次回は、「WalkMeはどんなシステムで利用できるのか?」についてお話しします。 ...

by WalkMe Team, January 28, 2021