トピック: イベントレポート

About 8 Results
DAP元年、nice to haveではなくmust haveに WalkMe株式会社は、2024年7月11日(木)、東京ポートシティ竹芝 ポートホールにて、国内初の大規模カンファレンス 「DAP Summit 2024」を開催しました。企業の経営層やDX推進担当者と、デジタルアダプションが提供する未来を共有するこのイベント。全セッションが目玉と言っても過言ではない豪華登壇者を迎え、WalkMeがどのように企業のDX戦略を支援しているか、その貢献の可能性について紹介しました。   <前編> WalkMe講演 ■価値を実証するフェーズから最大化するフェーズへ オープニングに登場したWalkMe株式会社 代表取締役 小野真裕は、「初開催にもかかわらず満員御礼をいただき、急遽オンライン同時配信をしている次第です。最終的に約1500名の方から参加のご希望をいただきまして、これだけ多くの方にDAPに興味をお持ちいただける状況になったのは、一重にパートナーの皆様のおかげと心より感謝申し上げております」と挨拶。 WalkMeの日本法人の設立から5周年を迎える2024年を敢えて「DAP元年」と宣言する理由を、小野はこう説明します。 「1つは価値の証明です。国内ではすでに100社を優に超えるお客様にご利用いただいています。欧米で使えるからと言って日本ではどうなのかというお声もありましたが、ここに来てようやく、日本企業のみなさまにとって価値を創出できる製品であることを確信しているところです。 もう1つは、生成AIです。日本における生成AIの活用度合が他国に比べて低く国際競争力という観点でも少々懸念される状況です。今後ますます進化する生成AIの活用を促すには、DAPが重要な役割を果たすと考えています。」 さらに、「DAPは、nice to haveではなくmust haveである」と強調する小野は、DAPの魅力をさらに日本国内に拡げていきたいと語り、グローバルCEOのDanにバトンタッチしました。   WalkeMe講演 ■DAPが真のAIの民主化を後押し 米WalkMe 共同創業者でCEOのDan Adika(ダン アディカ)は、冒頭で、「DXプロジェクトの70%は成功していません。たとえAIをもってしても生産性は上がっていません。実際には使えていないのと等しく、きちんとその恩恵を得られていないのです。このギャップを埋めるには、別の方法が必要です」と指摘。これはテクノロジー側の問題ではなく、新しいテクノロジーが私たちや従業員にもたらす変化の大きさを過小評価したためだとして、チェンジマネジメントの必要性を強調。 「テクノロジーや市場の変化に俊敏に対応し、競争力のある企業になるためには、この状況をどう変えていくべきかを真剣に考える必要があります」とDan。昨今はAIが導入され、変化がさらに加速しようとしています。AIの可能性をフルに発揮させるためには、誰もが毎日使える状況を作り出す必要があります。 これを可能にするのがDAPであり、AIの活用を成功に導くためには「コンテキスト」が鍵を握るとして、Danは、「誰がどんな役割を担い、どのワークフローに関与していて、何をしようとしているのか。こうしたコンテキストがあって初めて、AIはプロアクティブになり、誰もが実行可能なものになります。これが、私たちがWalkMeXを開発した理由です。AIを民主化することで生産性を加速させ、誰もが変革の主役になれるということです」と説明。WalkMeXのデモを通じてその可能性の高さをアピールしました。 最後には、SAPがWalkMe社の買収に合意したニュースに触れ、「WalkMeが今後SAPの全製品に適用されることは明らかですし、SAP以外のシステム/SaaS等についてもこれまでと変わりなくカバーしていく予定です。この買収は、DAPの重要性と共に、デジタル変革の成功のカギはテクノロジーではなく『人』であることを物語っています」と締めくくりました。   お客様講演:富士通 ■UXを犠牲にしないデータドリブンなアプローチで標準化を推進 富士通株式会社 執行役員 EVP CDXO, CIO 福田譲氏は「社会が急激に変化し、未来が見えない不確実な時代に必要なのは、変化し続けられる企業体質への変革です」と切り出し、富士通が挑む社内DX「フジトラ」について紹介。その具現化に向け、富士通では、グローバルでのビジネスオペレーションの標準化を重点施策の一つに掲げる「One...

by WalkMe Team, August 8, 2024

  <後編> パートナー様講演:ソフトバンク ■目指すべきゴールへ、業務の自動化とマーケティングをWalkMeと加速 冒頭で、WalkMeとパートナーシップを締結した経緯について、「業務の自動化という目線でのデジタルオートメーションと、ECサイトをお持ちのお客様のデジタルマーケティングの2つに対して、非常に効果的だと感じたところからのスタートです」と振り返ったのは、ソフトバンク株式会社 法人統括 カスタマーサクセス本部 副本部長 石黒洋氏です。 後者のデジタルマーケティングにおいては、ECサイトにおいて機会損失につながるようなポイントで顧客を誘導し、しかるべき導線を提供できるようにすることで、離脱を防ぎ売上につなげる効果が期待できます。実際、ソフトバンク社内でも、SalesforceにWalkMeを実装しているほか、ワイモバイル(Y!mobile)の法人オンラインサイトにWalkMeを導入。アラートやレコメンドなどにより顧客の迷いを軽減しながら途中離脱を効果的に防止しています。また、ソフトバンクが導入を支援した株式会社JR東日本ネットステーションでは、JRきっぷをWebで手配できる「えきねっと」の操作をWalkMeが支えています。 「最後の最後にお問い合わせボタンを置いておくことだけでも、実は離脱を防げるのです」と語る石黒氏は、導入プロジェクトにおける関わり方に言及。顧客のゴールの設定に始まり、KPIの設定、導入後の改修に至るまで一気通貫で対応できることをアピールしました。 「当社が目指すところは、お客様が実現したいDXです。そのためには単にソリューションを導入するだけでなく、お客様の業務プロセスそのものの変革がセットである必要があります。そこにWalkMeが寄り添うということではないかと考えています。」(石黒氏) 「テクノロジーは、幸せをつくれるか。」という問いに挑戦し続けるソフトバンクは、、DX定着化を加速する取り組みをWalkMeをと共に多くの幸せを生み出しています。   パートナー様講演:エクレクト ■本質的な課題解決と「今できる改善」をセットで推進 「今日、日経平均が4万2000円に到達しました」と切り出した日本初のインターネット専業銀行の設立にあたり、元ジャパンネット銀行取締役会長である、株式会社エクレクト 取締役会長 小村充広氏は、日本国内の金融DXとコンタクトセンターの実態に言及。日本の金融機関はこの30年、リスクマネージメントの高度化に取り組む一方、支店の再編を進めてきました。そんな中で必要に迫られ、約25年前に出来たコールセンターが、いま、コンタクトセンターへの転換を図ろうとしています。 その理由について、「SNSやチャットの普及やWebサービスの進化に伴い、従来の電話中心のサポートだけでは、お客様の要請や社会のデジタル化に対応できなくなってきているからです。また、お客様の行動やニーズを分析しながら経営に活かしていこうという流れもあります。デジタル化やAI化により捻出できたリソースを、人間にしかできない領域へのシフトが、今後の大きな戦略になってくるはずです」と小村氏は語り、株式会社エクレクト 代表取締役 辻本真大氏にバトンタッチしました。 Zendesk APAC No.1パートナーであり現在600社以上の取引先を抱えるエクレクトの強みについて、「最適なソリューションをご提供しながら、使いこなしていただくところまでをご支援しています」と紹介した辻本氏は、企業の改善への取り組みにおいて全体設計がないことを指摘。「個別最適な対処を行ってしまうことで、逆に生産性が上がらない状況が生まれています。いわゆる変革の壁ですね」と語ります。 また、この壁を乗り越えるには、難易度の高い本質的な課題解決と同時に、その手前にある「今できること」からの改善をセットで進める必要があるとして、次のように提案しました。 「変革はシステムを入れたら終わりではありません。DAPを活用することで現状が可視化され、期待どおりの成果が得られているかどうかの判断が可能になります。ただし、そのシステムを使いこなすためのDAPではあるものの、DAPそのものを使いこなせない限り、その次は見えてきません。エクレクトなら後者も含めご支援できますので、お気軽にご相談ください。」   特別講演 ■DXレポートで本当に伝えたかったこと:物事の本質を見極める 経済産業省が公表する「DXレポート」の生みの親である株式会社AIST Solutions, Vice CTO デジタル庁・シニアエキスパート 和泉憲明氏は、独特の語り口で終始聴衆の笑いを誘っていました。典型的なDXの成果として、和泉氏が紹介した事例の中から、ある地方都市にある中核病院の事例をご紹介します。 資金がショートする中で、回診に使う専用端末の買い替えを断念した同院は、看護師に駅前で販売していた中古のスマホを配布。点滴や薬剤など、院内のあらゆる消費財にQRコードを付けて流通させました。もちろん本人認証もQRコードで行い、患者の様子はカメラで撮影してして共有。結果、台車に専用端末を載せてガラガラ押して歩く姿は一切見られなくなり、圧倒的に作業が効率化されました。サービスレベルが格段に上がっても定時に帰れるので、年間7割もの離職率が3割まで減少。いい人材も雇えるようになったという話です。 紙カルテが電子化されるだけなら、ペーパーレス化が実現するぐらいのことですが、看護師の働き方を改革し、データドリブンに経営改善を行えるようになった点が、単なる電子化との大きな違いです。ただし、「単に端末をスマホにすればいいわけではなく、目的や戦略が明確になっていないと、道具を導入して終わりになってしまいます。これこそが、僕がDXレポートで言いたかったことです」と和泉氏。また、日本は新しい仕組みを実現しようというときに、プラスアルファの価値として既存の仕組みに足し算しようとしがちですが、「重要なのはディファレントと引き算」だと和泉氏は強調します。 もう一つ、アラスカ航空の事例も考えさせられます。彼らの機内にあるのは、充電器のみ。テレビもなく、厨房もないから機体が軽くなり燃費もよくなります。搭乗前にアプリでフードメニューを頼んでおけば、機内で好きなものが食べられ、自分の端末で映画も観られます。サービスレベルは確実に上がっており、すべては戦略的に考えられていることがわかります。 「マッサージをDXするのに、最新のロボットアームを提案してきた、みたいな話が普通にあるんですよ。欲しいのは、足湯に10分つかり、マッサージ機に40分乗せて、最後に5分仕上げをするだけで今までと同等以上の疲労回復効果が見込めます、みたいな提案です。改善を回す際にも注意が必要です。大型食洗器を導入してコストダウンしても、料理の味は一ミリも美味しくなりませんよね?」(和泉氏) 物事の本質を見極めないと、何のためのDXなのかわかりません。方法を間違えると、的外れな変革をすることになりかねません。データを使ってサービスを向上し、本当の意味での改革を進めることの重要性を再認識させられたセッションでした。   特別講演 ■CIO×CDOが考えるDXへの取り組み方 DAP Summit 2024を締めくくる最後のセッションには、WalkMe 代表取締役の小野をモデレーターに、CIO Lounge...

by WalkMe Team, August 7, 2024

他社のベストプラクティスに学ぶWalkMe実装のヒント ユーザー企業様が集い、定期的にノウハウや情報交換を行うWalkMeのユーザー会。冒頭のあいさつにあった「ユーザー会の主役はWalkMeではなく、みなさまです」という言葉どおり、回を重ねるごとに、ユーザー主体でコミュニティ活動を企画していこうという流れも生まれつつあります。今回は、SAP AribaにWalkMeを実装している6社11名のご担当者様が参加。内3社がデモを交えながら活用事例を発表しました。同じ業務に関わる担当者たちが会社の枠を越えてつながることで、自社では気づかなかった新しい活用方法に出会えたり、他社のベストプラクティスに改善策のヒントを得たり、今回も参加者にとって実りある時間となりました。ここでは事例発表に登壇した各社の活用状況を簡単にご紹介します。 6社11名の方にご参加いただきました! ご参加いただいた企業にご紹介いただいた活用事例の一部をご紹介します。 国内総合産業大手A社WalkMeの活用でSAP Aribaの操作環境に”心地よさ”を目指して■間接材購買向けにSAP Aribaを導入■約3,000人が利用 SAP Aribaというクラウドソリューションを導入した背景には、システムに業務をフィットさせる「Fit to Standard」の考え方があります。しかし、「カスタマイズをしない」という強い意志のもとで進めるとなると、どうしてもユーザーに負担が掛かります。加えて、SAP Aribaのユーザーインターフェースに戸惑うユーザーが多く、WalkMeの力を借りてユーザビリティの向上を目指すことにしました。同社のゴールは「ユーザーを迷わせないこと」です。そうすることで、差し戻しが発生することもなくなるからです。差し戻しの発生は、ユーザーはもちろん、管理部門にとってもハッピーではありません。したがって、最終的には差し戻しをゼロにすることを具体的な目標として掲げています。「超理想としては、せっかくデジタルアダプションツールを使うのですから、SAP Aribaの操作において心地よさを感じるところまでたどり着きたいと考えています」とご担当者。アジャイル開発の手法を取り、現在も隔週ペースでメンテナンスを続けながら、少しずつSAP Aribaのユーザビリティを向上させているところです。 <WalkMeでの実装内容>• 初めてSAP Aribaを操作するユーザー向けのガイドを作成• SAP Ariba標準のフロー、挙動や項目でわかりにくい箇所を補完する説明を付与• よくある操作ミスや入力ミスが起こりやすい箇所の説明を付与• 社内運用周知やSAP Aribaの利用にあたってユーザーに見てほしい点のお知らせ <期待される導入効果>• 問い合わせ数の削減• 自己解決率の向上• 誤入力の削減• SAP Aribaのバージョンアップへの柔軟な対応 国内化学業界大手B社インサイト機能を使って月1回ペースでメンテナンスを実施■SAP Ariba導入■グループの約18,000人が利用 入力補助を行うだけでなく、必要な情報を必ず入力させるなど、SAP Aribaのユーザビリティを改善することで入力ミスやヌケモレを防ぎ、結果的に差し戻しや問い合わせを減らしたいという思いから、2023年6月にWalkMeを導入。主に、申請者向け「カタログ購買」補助および「見積依頼~発注」までの操作フォローを目的として、WalkMeでガイダンスを作成しています。メンテンナンスについては、WalkMeのインサイト機能を使った分析やユーザーの問い合わせ状況から週次で確認した結果をもとに、月1回ペースで継続的に改修を行っています。 <WalkMeでの実装内容>• 申請者向けのガイダンスの作成• 必須項目におけるTIPSおよびウォークスルーでの入力促進• 編集禁止項目のマスク <WalkMe実装時の工夫点>• 仕様策定から設計、開発、テストまで、ソフトウェア開発プロセスに則った開発を実施することで実装内容をドキュメント化し、メンテナンス時の工数を削減• 使用率の低下につながらないよう、ユーザーにはできるだけ少ない文字数で説明• URLでページを一意にできないというSAP Aribaの制約を踏まえ、そのページにしか記載してはいけないガイダンスが別ページに映り込む現象を防止するためにエレメント判別とJqueryセレクタを使用して表示条件を作成 各社の事例紹介が終わるごとに、同じ悩みを抱える参加者からさまざまな質問が寄せられ、WalkMeでのより良い解決策を求めて試行錯誤されている様子が伺えました。また、事例紹介のあとには、WalkMeにとどまらず、購買業務全般の共有を含めた情報交換の時間が設けられ、各テーブルで有意義なディスカッションが展開されていました。 ユーザー会の最後には、WalkMeの担当者がWalkMeユーザー向けの新しいサイト「MiteMe Web」の新規開設についてアナウンス。ユーザーコミュニティの情報やベストプラクティスをまとめたドキュメントなどを掲載したサイトで、今後ビルダーコミュニティとして機能していくことが紹介されました。こうした新たな動きと共にWalkMeは今後も進化を続け、多くのユーザーの期待を受けてその可能性を拡げていこうとしています。WalkMeの成長においてユーザー会が果たす役割も、ますます大きくなりそうです。 ...

by WalkMe Team, July 18, 2023

各社の成功体験・失敗体験を課題解決の糸口に WalkMeのユーザー企業様が集い、定期的にノウハウや情報交換を行うユーザー会。4回目となる今回は、人事関連システムにWalkMeを実装している7社12名が参加し、デモを交えながら活用事例を発表しました。各事例に対して参加者から寄せられる質問は、WalkMeそのものの使い方にとどまらず、WalkMeをより効果的に運用するための組織編成や、人事システムの使いこなし術にまで及び、他社の取り組みから数多くのヒントを見出していました。 ご参加いただいた方々がデモを交えながら活用事例を発表してくださいました。 事例発表に登壇した各社の活用状況を簡単にご紹介します。(順不同) 株式会社NTTドコモユーザビリティの継続的改善によりEmployee Experience(EX)を向上■対象システム:SAP SuccessFactorsシステム操作に対するユーザーのストレスを軽減するだけでなく、システムに登録される情報を拡充すると共に情報の精度を上げたい。そんな思いでWalkMeを導入したというNTTドコモ。「システムが使いやすくなれば、当然ユーザーは進んで入力してくれるようになります。ガイダンスやアナウンスを丁寧に重ねていくことで、人事部が欲しい、活用したいと思う情報が入ってくるようになり、結果的に人材のより良い配置の調整ができ、EXが高まっていくと考えています」と郡氏は語ります。 各画面では、スマートチップスを中心に、ユーザーがつまずきやすい箇所にスマートウォークスルーを活用。マニュアルレスで基本操作が行えるようにしている点は他社と大きく変わりありませんが、特徴的なのは、社員のタスクをショートカットボタン化し、一般社員と上長(評価担当者)、人事担当者でメニューの出し分けを行っている点です。 また、情報の質を高める工夫として、たとえば短期キャリアビジョンの入力項目では、現在の業務と次に実施したい業務という見出しを入力欄にデフォルトで表示させ、ユーザーが入力した内容がどちらに該当するものかが見分けられるようにしています。さらにインサイト機能を使って、どこが使われていないか、ユーザーはどこで離脱しているかといった情報を分析。ユーザーにとってより使いやすいシステムへ、継続的な改善につなげています。   外資系大手金融グループA社日本独自の人事制度や感覚に合った使い勝手をシステム上で実現■対象システム:SAP SuccessFactors、TIME-3X、ServiceNow、SharePoint外資系大手金融グループのA社は、セキュリティの観点からグローバルで共通のシステムを使用しているため、日本の人事制度や感覚に合わないシステムが多く、結果としてユーザーに対する細かい指示や注意事項が発生することに頭を悩ませていました。WalkMeを導入したのは、誤入力を減らしたり、適切な項目に誘導したりすることで、差し戻しを減らし、現場のストレスを軽減するために他なりません。 現在同社では、人事領域のシステムだけでなく、調達部門でも複数のシステムにWalkMeを実装しており、SAP SuccessFactorsに代わって導入を予定しているタレントパレットにも実装する予定で進めています。「一番助かっているのは、定型文が自動入力される機能や、適切な情報に自動で遷移する機能ですね。入力が必要な項目をハイライトしたり、次に何をしたらよいかをガイドしたりすることで、新入社員や入社してまだ日が浅い社員も、画面に従えば迷うことなく操作できます」と佐藤氏。また、「今後はサーベイ機能を使って、間違った操作をした理由や、わかりにくかった点などを明らかにし、画面改修に生かしていきたいと考えています」と語りました。   日東電工株式会社(Nitto)システムへのプロファイルの登録情報が倍増■対象システム:SAP SuccessFactorsNittoは、SAP SuccessFactorsを導入し、その活用方法について検討していた時期にWalkMeと出会いました。その後、SAP SuccessFactors上でのオペレーションミスを削減すること、従業員によるタレント情報の入力を促進することを目的にWalkMeを導入。スマートウォークスルーや、ランチャー、スマートチップスを使った操作補助、ランチャーやシャウトアウトを使ったアナウンスなどを実現しています。また、セグメンテーションの機能を活用し、ユーザーに対して表示するWalkMeコンテンツの出し分けを行っている点も特徴です。 これにより、業務担当者へのオンボーディング時間の短縮、操作ミスの軽減による工数削減といった効果のほか、個別の操作説明会や操作マニュアルがなくても誰もがタレント情報を登録できるようになり、人事システムにヒトや組織情報をスムーズに集約できるようになっています。 「社内システムでアナウンスしても、メールで通知しても、思うように従業員によるプロファイル情報の登録が進まなかったのですが、WalkMeで目につくような仕組みを実装したら、以前の倍近くに登録情報が増えました。WalkMeは自分たちでコンテンツを作れるのが面白味でもあるので、今後は経営層に向けてどうアプローチするかという観点でWalkMeの使い方を模索していきたいですね。」(竹中氏) 大手総合エレクトロニクスメーカーA社社内CoEを設置して業務内容に熟知したサービス主管元部門と連携■対象システム:SAP SuccessFactors 他WalkMeを実装済みのサービスが5つ、開発・検討中のサービスが7つと、幅広くWalkMeを活用している大手総合エレクトロニクスメーカーA社は、ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上、脱マニュアル、ユーザー分析とデータの利活用を目的として効果的な実装を実現するために、独自の役割分担・推進体制を構築しています。事例発表ではその詳細が紹介されました。 同社は、WalkMe実装の品質を全社で均一化していくために、WalkMeのアカウント作成や環境の払い出しなどの事務手続き、社内ドキュメントの作成・整備、導入支援・開発および効果測定支援を担当する社内CoEを設置。社内の各サービス主管元部門と連携しながら、WalkMeの導入を進めています。「コンテンツの作成をサービス主管元部門にて実施することにしたのは、業務内容を熟知している必要があると判断したからです。WalkMeなら経験を問わず容易に操作できるので、各部門に任せやすいというのも理由の一つです。CoEとしてはコンテンツ作成やKPI設定、インサイト機能の活用に関する各種ガイドラインを作成して支援しています。」(本田氏) WalkMeの実装が完了したサービスでは、IT視点から「視覚的操作が可能で容易性が高い」「本番環境リリースが容易に行える」「旧製品からの移行に短期間で対応できる」といった声があるほか、利用者視点から「直感的に使えるようになった」「利便性が向上した」といった感想も聞こえており、UX向上への一定の評価が得られています。   事例発表後は、3つのグループに分かれてフリーテーマでディスカッションを実施。投資効果を最大化するためのチーム体制、運用方針、効果の測定方法、おすすめの使い方、最も多用しているアイテムなどについて活発な意見交換が行われ、課題解決の糸口を探ろうと、互いのエピソードに耳を傾けていました。   ...

by WalkMe Team, October 4, 2022

投資価値を引き出すWalkMeの使い方をシェア ユーザー企業様が集い、定期的にノウハウや情報交換を行うWalkMeのユーザー会。3回目となる今回は、SalesforceにWalkMeを実装している9社が参加。内5社がデモを交えながら活用事例を発表しました。答えは一つではありません。ベースは同じSalesforceでありながら、WalkMeの使い方はさまざま。各社への質疑応答も活発に行われ、より効果的な使い方への関心の高さが伺えました。事例発表に登壇した各社の活用状況を簡単にご紹介します。 ご参加いただいた9社の中から5社がデモを交えながら活用事例を発表してくださいました。 ご参加いただいた企業にご紹介いただいた活用事例の一部をご紹介します。(五十音順) NECネッツエスアイ株式会社定着化が進んでもなお使い続けられる利便性の高さを追求■対象ユーザー数:社員5,000名のうち営業統括本部の 約1,000名Salesforceの導入から約半年後、その活用レベルに温度差が生じてきたことから、運用の定着化を支援する目的でWalkMeを導入。その背景には、Salesforceの日々の改修に対して、マニュアルの作成や周知が追い付かないという理由もありました。導入後は、ビルダー2名体制で運用しており、コンテンツ作成も自社で対応しています。 「習熟している人は煩わしく感じると思うので、ユーザーが自分の意思で選択したときだけ動作するように工夫しています」と加藤真裕氏。慣れたらWalkMeを使わなくなるのではなく、もっと使いやすくなり、さらに業務を効率化できるような機能を中心に実装しています。たとえば、上司に商談情報を共有する際に、かつては同じ内容を別のシステムに入力し直すという二度手間が発生していましたが、Chatterの送信ボタンを押すだけで画面上の商談情報がコピーされ、上司にメールで通知が飛ぶ仕組みを実現しています。これにより、上司はわざわざSalesforceにログインしなくてもメールで状況を確認できます。 ここ数か月で分析機能の積極的活用にも乗り出したという同社は、離脱率一つをとっても、煩わしいからなのか、必要なかったからなのかを分析することで、適切な改善策が見えてくると考えています。 ソフトバンク株式会社Salesforce登録作業の負荷を軽減して精度の高いデータを蓄積■対象ユーザー数:Salesforceユーザー5,800名のうち直販営業約1,000名ソフトバンクがWalkMeを導入した理由は主に3つあります。村井由紀氏は、「1つ目は、180ページにも及ぶ操作マニュアルを営業担当者のほとんどが見てくれていないこと。2つ目は、1500を超えるサービスラインごとに入力の必須項目が異なり、マニュアルを参照しようにも画面上ですぐに見られないこと。3つ目は、Salesforceでは改修が難しい機能があること。」と説明。 同社では、一人の営業担当者が抱える案件の数が平均して100です。中には150を超える人もいて、これだけの案件について最新情報をアップデートするとなると一筋縄ではいきません。そこで、解決策としてWalkMeを導し、ActionBotを使って商談・活動作成を簡易化したり、ウォークスルー機能により商談を起因とした一連の流れを円滑化したり、活動内容をそのままChatter投稿できるようにしたりして、ユーザーによる登録作業を支援しています。これにより、入力に関連する作業工数が37%削減されました。 今後はSalesforceに蓄積されていくデータを使えるデータにするために、より一層入力データの精度を高めるための取り組みに力を注いでいく計画です。 株式会社日立ハイテクユーザーの迷いやミスをなくして部署ごとに異なるルールを徹底■対象ユーザー数:Salesforce有効ユーザー5,171名(6月時点)のうち2,500名(10月時点の予定)本社営業部門だけでなく、海外拠点での利用も拡大しつつある日立ハイテクは、新規Salesforce新規ユーザーへのサポートを目的にWalkMeを導入しています。 主な使い方は大きく2つ。1つは、商談・見積作成においてスマートウォークスルーやスマートチップを使って部署ごとに異なる運用ルールを徹底。 「Salesforceのアプリケーション名に応じてウィジェットに表示するメニューを切り替えたり、スマートウォークスルーとスマートチップを同時に表示して補足したり、条件に応じて表示するスマートチップセットを切り替えたり、条件を満たさないと次のステップにいけないようにしたり、新規ユーザーの迷いをなくし、操作ミスを防ぐための工夫をしています」と相馬寛子氏。これにより、問い合わせ対応時間を削減すると共に、Salesforceの活用を促進し、商談データの精度を高めて統計に活用する狙いです。 もう1つは、SAP S4/HANAとの連携時における差し戻しを防ぐ目的でWalkMeを実装。現在の対象ユーザーが同社のEU拠点であるため、英語でウォークスルー機能を提供しています。 さらにActionBotを使ったSalesforceのファイル検索を検討している同社は、今後取り組みたいこととして、構築済みガイダンスの他部署への横展開」「Salesforceのバージョンアップやカスタマイズに伴う定期的なメンテナンスの実施」「インサイトの活用によるガイダンスのブラッシュアップ」(相馬寛子氏)を挙げています。   グローバルヘルスケア企業のA社操作ガイド、入力補助、エラーチェックなどシステムの一部として機能■対象ユーザー数:1,090名Salesforceの導入とほぼ同じタイミングでWalkMeを導入。はじめは営業担当者によるSalesforceのオペレーションをマニュアルレスで支援するために、WalkMeのウォークスルー機能を活用していこうとしていましたが、そもそもSalesforceに関するユーザー理解が不足していることが判明。「『どこに何を入れたらいいの?』『この言葉の意味は何ですか?』といった問い合わせが噴出したため、まずは、スマートチップによる案内で、それぞれの項目の定義や入力ルールの徹底に注力しました」とご担当者は説明します。 また、Salesforce上の検索型項目は検索の自由度が高い反面、そもそもどんなキーワードで検索をかければよいのかわからないという人も少なくありません。この課題に対しては、検索ワードの自動セットにより検索機能の向上を図っています。 こうして入力作業におけるストレスが軽減しつつある中で、次の段階として、入力チェックやエラーチェックにより、ユーザー自身で誤りに気付かせることを狙ったしかけづくりにも着手。「たとえば、字数制限をオーバーするなどルールに反した場合は、ランチャーを使って赤い文字でユーザーに注意喚起したりしています」とご担当者。 WalkMeがSalesforceの一部として機能することで、操作に関する問い合わせの大幅な軽減につながることが期待されています。 株式会社LIFULLシステムに対する心理的障壁を取り除いて利用を促進■対象ユーザー数:約150名2013年頃にSalesforceを導入していたというLIFULLがWalkMeの運用をスタートさせたのは、2021年4月のこと。「Salesforce自体は、受注直前にならないと登録しないような状況が続いていました。こうした利用状況を改善するには、Salesforceへの心理的障壁を取り除く必要があると考え、WalkMeの導入を決めました」と重久萌氏は振り返ります。 WalkMeでは、入力補助や入力率アップを目的として、商談や活動の登録部分をメインにサポート。WalkMeなら、使いたい人にだけ表示されるように設定したり、条件を満たしたときにスマートウォークスルーが開始されたり、ユーザーに柔軟性を提供できます。これにより、営業担当者によるSalesforceの入力工数を削減するだけでなく、活動や商談商品などがきちんと登録された商談情報が増えていくことで、データの有効活用が期待されます。 最後にWalkMeの分析機能に言及した同社。重久萌氏は、「WalkMeで新しくリリースしたコンテンツの利用状況をインサイトでトラッキングしていると、リリースした直後は反応が良かったり、夜に画面を開いた人はなかなかアクションしてくれない傾向にあったり、時間帯による変化も見られて興味深いですね」と語りました。   今回は、すべての参加企業がSalesforceに対してWalkMeを導入していることもあってか、各社の事例紹介が終わるごとに次々と多くの質問が寄せられ、予定していたディスカッションの時間が取れなくなるほどでした。その中には、WalkMeの効果的な使い方にとどまらず、運用をまわすための組織の作り方や、ユーザーのヒアリング方法、ユーザーの生の声の活かし方なども含まれ、使えるヒントが凝縮された刺激的な時間を過ごしたようです。   ...

by WalkMe Team, September 14, 2022

7社7様の活用から拡がるWalkMeの可能性 ユーザー企業様が集い、定期的にノウハウや情報交換を行うWalkMeのユーザー会。2022年7月7日、NTT西日本が運営するオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)」を会場に開催された今回は、7社からWalkMeの定着・活用支援を担う方々が参加。各社から実際のデモを交えた活用事例が発表され、他社のノウハウをヒントにさらなる活用の可能性を探ろうと、活発な意見交換が行われました。各社の運用状況を簡単にご紹介します。 7社20名の方にご参加いただきました! ご参加いただいた企業にご紹介いただいた活用事例の一部をご紹介します。(五十音順) オムロン株式会社SAP Aribaの目指す姿を実現する正しい操作をナビゲーション■対象システム:SAP Aribaグローバル標準の間接材購買システム「SAP Ariba」の日本への導入をきっかけにWalkMeの導入に踏み切ったオムロン株式会社。調達業務の標準化、プロセスの効率化、ガバナンスの強化を目指して既存システムからSAP Aribaに切り替えを行っているが、「グローバル標準の仕組みのため、日本特有の消費税の入力方法などは特に複雑で、該当のマニュアルを探す、その内容理解にも時間がかかるなどローカライズの課題と、今後ユーザーの増加が明らかで、問合せに対応しきれない可能性がありました」と溝田由美子氏。 日本の法規制に沿ったガバナンスの強化、データドリブンな活用を実現するための処理方法の標準化、問い合わせの減少による業務の効率化がWalkMeの導入目的です。「システムの正しい操作を、視覚的にナビゲーションすることで、SAP Aribaの目指す姿を実現できると考えています。極論ですが、WalkMeが最終的に不要になることが、最大の導入効果かもしれません。」(溝田氏) 大和ハウス工業株式会社ユーザーが意識せずに必要なデータや操作にたどりつける環境へ■対象システム:勤怠管理システム「リシテア」(日立ソリューションズ)10年以上使い続けた内製の勤怠管理システムから、18,000名のユーザーを対象にリシテアへの切り替えを進める中で、システム教育をおこなう期間が取れないことから操作補助の必要性を感じWalkMeを導入。目的の1つは勤怠管理システムの利用者の負担および不安の軽減。もう1つは、労務管理の制度・ルールの周知です。 試行期間を設けることなくリシテアを導入したことや、パソコンの稼働時間を労働時間とする客観記録にルール変更したこと、さらにはフレックスタイム制度を同時に導入したことなど、急な環境の変化にユーザーが慣れず、制度の使い方やルールも含めて周知が必要だったことが背景にあります。 WalkMeでの主な実装内容としては、吹き出しを活用した入力補助、重要事項への遷移率を高める仕組み、入力項目についての説明の付与、アンケートの実施など。「シャウトアウトやサーベイの機能を使ってお手軽にアンケートが行えるのはいいですね。短期間で回答率アップが期待できます。実際、約2週間で、アンケート対象ユーザー14,000名のうち7,000名が回答してくれました」と池田昇平氏。また、別途実施したWalkMe自体の効果測定アンケートでは、回答者の86%が「あってよかった」、93%が「便利になる」と回答したと言います。 メンテナンスは、ヘルプデスク部門とも連携し、問い合わせが多い理由を分析しながら定期的に実施しており、池田氏は、「ユーザーが意識せずに必要なデータ、必要な操作にたどりつくような環境を実現していきたいですね」と語っています。   国内大手製薬企業パッケージ製品のエンハンスを待つまでの”つなぎ”としても有効■対象システム:LifeSphere Reporter(アリスグローバル社) 国内大手製薬企業A社では、医薬情報担当者(MR)が医療関係者から安全性情報を収集した際に安全管理統括部門に報告を行うためのLifeSphere ReporterにWalkMeを導入しています。その導入目的は、安全性情報の報告遅延や不正確な報告を避け、コンプライアンスリスクを低減すると共に業務効率を改善すること。5月16日に稼働を開始したばかりで、ビルダー2名体制で月に1〜2回程度エンハンスを行っていく考えです。 「初心者でも入力しやすくしたり、入力規則に関する注釈や内容チェックを加えたりすることで入力のモレや誤りを削減していきたい」とご担当者様。システム標準では黒字でしか表示できない箇所を赤字で目立つように強調したり、ユーザーの習熟度によって使用するメニューを選べるようにしつつも、重要な入力規則の注意喚起は共通で表示したり、システムそのものにはない機能をWalkMeで補完できるメリットを実感しています。 「LifeSphere Reporterはパッケージ製品なのですぐにはエンハンスできませんが、WalkMeで欲しい機能を速やかに実装できます。エンハンスまでの”つなぎ”としても有効です。」(ご担当者様) 株式会社竹中工務店滅多に使わないシステムも誰もが迷わず操作できる環境を用意■対象システム:らくらく通勤費(株式会社無限)、PeopleSoft・HCM Cloud(日本オラクル株式会社)人事部門で通勤費の申請や身上の申請、人材開発系クラウドシステムにWalkMeを導入した株式会社竹中工務店。3つのシステムは、全社員にとって初めて触るものであり、一日中社外で活動している社員にとっては申請の時間がないという現状もありました。また、わからないときはマニュアルを読むより問い合わせをして直接聞くという社員が多い。さらに、身上申請などはルーティーンで行うものではなく、滅多にその必要性が生じないという特性もあります。少しでもわかりやすく効率的に申請が行える環境を用意することで、社員からの問い合わせを減らすこともWalkMeの導入目的の一つでした。 WalkMeでは、何を選べばよいのか、次にどこを押せばいいのかをわかりやすくガイダンス。「異なるシステムでもWalkMeで同じガイドボタンを統一的に使うことで、ガイドを押せばいつでもナビゲーションしてくれるという理解を定着化させることができます。社員からの質問が減ったという声もあるので、迷いなく使えているのかなという感触があります」と矢倉由香子氏。今後は社員にアンケートを取り、現状の使い方について詳細に把握し、さらに”操作を迷わない”構築を目指していく考えです。 ディップ株式会社分析に基づく機能追加により顧客でのサービス活用率向上に加え、営業メンバーからの問い合わせを25%削減■対象システム:面接コボットforアルバイト/HRコボットfor応募対応「面接コボットforアルバイト/HRコボットfor応募対応」では応募者対応をロボットが24時間、自動で行うことで「利用企業の工数削減」および「面接率の向上」を実現します。 このサービスは、運用前に「面接可能な日時の登録」など顧客自身での初期設定が必要です。サービス導入後、多忙な顧客でもスムーズにセッティングできるようそして、営業メンバーが販売時に開発チームへ仕様確認をすることなく商品説明できるよう、サービスUIをフォローする役割としてwalkmeを導入しました。 「ユーザーからの要望やよくある問い合わせをもとにだいたい月に2~3個の機能追加を行っています」と大西陸氏。 主な実装内容としては、管理画面へのログイン時にシャウトアウトで初期設定のガイダンスメニューを表示。さらにランチャーでスマートウォークスルーが開始され運用にあたり必要な設定を顧客自身でスムーズに完了できるようにしています。また、管理画面に「よくある質問」を設置。ケースごとに解決策を示した資料へ速やかにアクセスできます。大西陸氏は「一連の取り組みにより、顧客のサービス活用率向上に加え、営業メンバーから開発チームへの問い合わせも約25%削減できています」とその手応えを語りました。   西日本電信電話株式会社ユーザーの役割に応じたナビゲーションで5万人をサポート■対象システム:SAP SuccessFactorsSAP SuccessFactorsならびにWalkMeを5万人の社員が使用しているというNTT西日本。WalkMeの導入前は、社員の「使いにくい」という声に応えるために内製で対応してきたものの、細かい部分でのケアが難しく、またパッケージ製品では機能改修の柔軟性がないため、WalkMeの導入に踏み切ったといいます。データ活用による人材育成を目指すため、システムの利用を定着させ、データ品質を高める狙いもありました。 ビルダーご担当者の方は、「人材育成システムなので役割に応じた使い方があるのですが、WalkMeのおかげでそれぞれのタスクに応じたナビゲーションを実現できています。パッケージ製品では手の届かないところをWalkMeでサポートしてあげられます」と説明。インサイト機能により利用状況をモニタリングし、可視化できる点も評価しています。 日東電工株式会社(Nitto)SAPのグローバル導入をWalkMeの機能で効果的に支援■対象システム:SAP SuccessFactors、SAP Ariba、SAP FieldglassSAPのシステムをグローバルに導入しているNitto。たとえば、SAP Aribaは世界11ヵ国30数拠点に展開しており、バイヤー業務を中国に外部委託していることから、言語の違いの問題で差し戻しが発生することもしばしば。こうした手間を削減するためにWalkMeを導入し、要求元の操作補助、締日の連絡や検収の依頼といった重要情報の通知などの機能を実装しています。 実際のデモでは、ユーザーにやってほしくない操作を阻止したり、集計作業を見越して正確な入力を促したり、システム上では入力必須とされている項目に意図的に入力できないようにしたり、WalkMeの機能を使って効果的に制御している様子が説明されました。「問い合わせ数は20%以上減っていると思います」と上原佳子氏が語るように、その効果は着実に現れているようです。   事例発表後は、7社の担当者20名が4つのグループに分かれて情報交換を行いました。業種や業態、対象システムが異なるものの、抱える悩みや目指す姿は同じ。WalkMeという共通言語があることで会話がはずみ、「とても参考になりました」「自社に持ち帰ってさっそく実践したい」という声も多く聞かれました。   ...

by WalkMe Team, July 7, 2022

WalkMeユーザー6社が集結、各社の活用事例とノウハウを公開 WalkMeでは、ユーザー企業様が定期的にノウハウや情報交換をおこなうためのユーザー会を開催しています。今回は、WalkMeの定着・活用支援を担うビルダーのお立場の方に集まっていただきました。6社の企業が活用事例を発表し、参加者からは「他社の活用事例が参考になった」と好評で、懇親会でも交流も活発におこなわれました。 6社17名の方にご参加いただきました! ご参加いただいた企業にご紹介いただいた活用事例の一部をご紹介します。 NECネッツエスアイ株式会社 加藤真裕様 齊藤大蔵様 笠間雄樹様 通信、放送設備のインフラを担うNECネッツエスアイでは、2019年にSalesforceを導入し、約1000名の営業メンバーの活用レベルの平準化を目的にWalkMeを適用しました。本格稼働の後も、Salesforceの新機能のリリースやバージョンアップへの対応のため、ビルダーが日々改修を行っています。実装しているWalkMeの機能は基本的なもので、取引・商談・活動などの各項目に実装するSmartTips(スマートティップス)、初心者や営業活動の入力のガイダンスのためのSmart Walk-Thrus(ウォークスルー)、メンテナンスや新機能のリリースを告知するShoutOuts(シャウトアウト)など。 事例紹介のデモでは、新たな取引を開始する際の「新規商談」と「新規物件」の連携、商談フェーズが進んだ場合での競合情報などの必要入力を促す仕組み、上司に相談したい場合のChatterとの連携など、日々の営業活動から蓄積されたデータを、しっかりと活用していくために随所に組み込まれた工夫が紹介されました。 目的は、Salesforceを営業支援システム(SFA)として定着させること。「ユーザーにWalkMeを意識させずSalesforceに溶け込むように感じさせています」と加藤さんは言います。 ソフトバンク株式会社 丹羽亜純様 増馬勇様 ソフトバンクでは、法人の携帯端末契約者向け管理サイト「法人コンシェルサイト」にWalkMeを導入しました。 法人契約の提供サービスは複雑になるため、お客様からの問い合わせも多く、コンタクトセンターの業務の削減と効率化が目的でした。ログイン時でのパスワードの忘れや、ログイン後のメニューでの誤った操作の際には、SmartTips、Launcherなどでガイドを表示することで、サイトの離脱率の低下にむけて取り組んでいます。 もうひとつの目的が、「お客様の声の見える化」でした。コンシェルサイトへのお客様評価を直接伺う機会がないことから、Surveyによって週次でお客様の声を分析し、社外の不特定多数のユーザーの声をから、半年の間に早いスピードで構築と改善を積み重ねています。事例紹介では、お客様の要望からの改修したポイント、ネガティブなコメントも公開。「お客様の声はひとつも無駄にできません」と発表者の丹羽さんは語ります。今後は、Smart Walk-Thruのスキルをアップしてさらなる向上を目指しています。 外資系大手金融グループのA社では、社内の基幹システムのSAPと連携した、Concur、Ariba、Fieldglass、SucessFactorsにWalkMeを導入してます。またこれ以外にも、Archer、SN法務審査・管理への適用も今後計画しています。派遣社員管理のFieldglassのユーザー数は2500名、それ以外のユーザー数は5500。これら数多くのクラウドツールが存在するため、社員の活用の定着が課題でした。それぞれのツールのわかりにくさを解消し「マニュアルのない世界を目指す」(齋藤さん)ことが目的でした。それぞれ社内に2名〜4名のビルダーを置き、メンテナンスの頻度は1〜2ヶ月に1度です。 購買調達ツールのAribaにおける事例では、各部署からのソーシング申請の改修例をデモで紹介。 Smart Walk-Thrusを用いることで、操作に迷いがちな導線を自動に誘導させることや、フリー記述欄でのテンプレートによる申請内容理解を効率化しました。さらに、不備が出やすい登録情報に対して、正しい入力ルールを表示するなどの機能をSmart Tipsで実現しています。こうした入力支援によって、各部門の調達の申請の効率は改善し、申請受付工数の削減、不備申請の削減が実現できました。 また人事部門が管理する派遣社員の出退勤管理システムのFieldglassでは 誤入力しやすい操作画面にLauncherによって注意文言を表示、Smart Walk-Thrusによる操作ガイドによって、管理者への問い合わせや不備申請、マニュアル閲覧工数を大幅に削減しました。 開催10分前には皆さんお集まりいただき、着席に! 株式会社JTBビジネストラベルソリューションズ 森慎太郎様 荻田健夫様 JTBビジネストラベルソリューションズは、出張時の申請、チケット手配から精算までを一括管理する「J’sNAVI NEO」にWalkMeを適用しています。J’sNAVI NEOのユーザー数は80,000名のうち、WalkMe利用ユーザー数は5,000名。 企業の海外出張の精算業務は、複雑な旅費規定などのルールが伴い、社員の業務の中でも負荷が高いものです。今回の事例発表では、出張時の立替精算業務のシステムを使いやすくするための入力支援の仕組みが紹介されました。 たとえば複数都市にまたがる海外出張の場合、日当が複雑となり、基礎日当、宿泊加算、海外加算などの細かい規定を確認する必要があります。そのためSmart Walk-Thrusによって、日当の入力を支援する仕組みを実装。ガイドを適用することで誤った日当申請を防ぎ、上長の承認時のチェック工数や差戻件数が削減されるなど、出張申請から承認までの業務効率が大幅に改善されました。一方、「ルールが複雑なため、シナリオの数やWalk Thruのステップが膨大になってしまう」という課題もあるといいます。今後ActionBotなどの有効利用に取り組んでいく予定で、WalkMeの協力もさらに期待したいと、発表者の森さんは語りました。 一般財団法人ヤマハ音楽振興会森若卓也様 目取真裕希様 正木秀明様 山田義貴様 中村百子様 幼児から大人までの音楽レッスンを提供するヤマハ音楽振興会は、十数年ぶりの教室管理システムの刷新を行ったものの、前システムとのギャップへの戸惑いが生じていました。会場の数は約3,000、ユーザー4,000名という大規模なビジネスのシステムを少人数で回す必要がありました。マニュアルは制作したものの分厚くなってしまい導入初期に運用困難に直面。上司からは“この後やっていけるの?”と言われ、解決のためにWalkMeが導入されました。 現在、2名のビルダーによって、月に一度の本体画面へのメンテナンスや、毎週のチャットボット更新をおこなっています。主な実装内容としては、4つの機能を実装しました。 ユーザが操作しながら手順を確認する事で、ユーザの負担を軽減ためのSmart Walk-Thrus、ユーザが疑問に思った箇所を、自身で確認する機会を提供するSmart Tips、操作時に、注意事項の確認機会を提供するLauncher、月1回、月初めにお知らせを表示するなど、ユーザへ新機能等の確認機会を提供するShout Outsです。Shout Outsの画面は時期、季節性を考慮したイラストなどユーザーの親しみを増すように配慮しています。 またActionBotによるFAQチャットボットの提供によって、ヘルプデスクへ問い合わせの前に、自己解決の方法をユーザーへ提供しました。さらにFAQの使用状況を分析することで、ユーザーが現在困っている事象を把握することもできました。 「連日、研修、移行、導入後の問合せも、少数精鋭でやってます!WalkMeは、もう一人のサポートメンバーです」とメンバーの中村百子さん。今後はFAQチャットボットをさらに進化させ、他のWalkMeの機能とも連携させたいというのがチームの願いです。 グローバルヘルスケア企業のB社では関連会社と共に、SalesforceとWalkMeシステムによる「SIRIUSプロジェクト」を進めています。Salesforceを医療機関向けのSFAやカスタマーサービスとして活用する上で、操作の定着/利便性向上を図ることが目的です。2020年の12月に稼働、現在のユーザ数は1,090名で、ビルダーは利用範囲毎に担当で5名。 医療機関へのアポイントメントや商談管理をおこなうために、「画面項目の入力規則、例をスマートツールチップで案内」「検索型項目の検索ワードの自動セットによる検索機能の向上」「スマートウォークスルーによる自動化で入力負荷の軽減」「エラーチェック・入力チェックの実装」などの機能を実装し、システム利用のアシストと問合せの軽減しています。 活用方法に関する具体的な質問など、懇親会も盛り上がりました! 以上の6社の発表が行なわれたユーザー会ですが、参加者の事後アンケートでは、ほぼ全員が「満足」「他の人にも勧めたい」という結果でした。多くの方から「他社の具体的な事例を聞くことで参考になった」という声をいただきました。事例発表会の後の懇親会でも、みなさん積極的に交流し、情報交換がおこなわれていました。今回はおもにビルダーの方が対象でしたが、今後もさらに枠を広げて継続的に開催していく予定です。 ...

by WalkMe Team, April 26, 2022