WalkMe導入後では大きなコスト削減効果も見られた。「全従業員への教育・作業コスト」で3,600万円分、「入力データ精度の向上/誤精算の防止」で年間2,300万円分、「SAP Concur操作時間削減」で年間7,000万円分の削減につながったという。
「ユーザーへの教育作業の負担が大幅に減ったことに合わせて、入力の間違いや、操作時間も大幅に削減できたことが大きい」と田中氏。
社員からの評価については上々で、Concurの満足度は、導入前の2.4ポイントから、導入後の2.9ポイントへ上昇した(導入前比 21%向上)。「以前は社員からはConcurは使いにくいという声が多かったのですが、導入後はユーザー満足度は明らかに向上しました」と田中氏は言う。
社員からの評価のコメントは、「入力画面の移行スピードが速くなった」「ガイドのおかげで気軽にできるようになった」などのポジティブな評価が多数得られた。一方、「選択項目が多くて分かりにくい」などのネガティブなものもあった。これらは「作る側が良かれと思い、 同じような案内を何度も繰り返すことがユーザーのストレスを招いたことが原因」と田中氏は振り返る。機能拡張・導入範囲には「優先度の見極めが必要」だという学びにつながったという。
SAP Concur/WalkMeの導入による通勤費精算のスムーズな導入・運用開始によって、今後のSaaS関連施策における導入・運用負担を低減できる土台を構築したオリンパス。今後は海外出張や、電子帳簿保存法適用・コーポレートカード導入にもWalkMe活用を拡大し、さらなる成長に貢献していくという。